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伝えたくない想いと届かない想い ページ15

家に入り、バタンっとベットに倒れ込む

「私のことなんか眼中にないよ…たまたま少し面白いから相手にされてるだけ…うん、自惚れるな…タナカさんはああ言ってるけど実際バカラにだって心開いてるし、あ、カリーナも…2人とも私より可愛いし…」

自惚れてはいけない、と心の中で何度も強く言い聞かせる


「ーーーーた私がテゾーロ様と結ばれたいなんて、思っちゃダメ…あの人は私の恩人で、そんなこと考えちゃダメ…ダメだから…


だから、泣くな私…っ」


そう思えば思うほど、雫はとめどなく溢れて、シーツを濡らしていく


もしも、あの人に何も考えずに想いを伝えられたらどんなに嬉しいだろうか

もしも、自分がもっと違った過去を歩んでいたら、今がどんなに幸せだったか


もしも、という言葉が浮かんでは虚しく消えていく



「…もしも、なんて考えない方がいい」


どうせ、過去は変わらない



この想いは心の奥にしまっておく

しっかり鍵もかけよう

そんな気を起こさないように


私はこらからもずっと貴方の部下として、1人の従業員として生きていくから



それで、いい。



「それでいいの…」












タナカさん「テゾーロ様、A様をご自宅まで無事送りました」

テゾーロ「ご苦労だったな」



タナカ「…テゾーロ様」

テゾーロ「なんだ?」



タナカ「なぜ、あの日、














A様を"連れていった"のですか」



テゾーロ「!」

タナカ「能力を持ってるとはいえ、記憶もないあの人をなぜ…」

テゾーロ「…どうしてそんな事を聞く」


タナカ「あの人は、貴方に出会ってから、ずっと、辛い想いを抱えているのです」


テゾーロ「?!なぜだ?!あのまま、あそこにいたら未来はなかった!それに今、服も、居場所も、金も全て与えてやってる!仕事だってAが望んだから与えた!それなのに、辛いだと?ふざけたことを言うな!」


タナカ「…違います。違うんです!そういうことではなく…!あの人は、ずっと、!」



テゾーロ「タナカ、それ以上言うな。お前だって生きたいだろう。私はお前をタヒなせたくはない。

これ以上俺を困らせるな。」






タナカ「…っ…申し訳ありませんでした」

それだけ言うと、タナカさんは静かに床に消えていった




テゾーロ「辛い…のか…?そうだとしたら、なぜ…?


辛いのはこっちだ。
Aは出会ってから少しも振り向いてやくれないんだからな…」


自傷気味に笑った

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(プロフ) - 続きを見たいです (2020年12月20日 20時) (レス) id: d2cca775a6 (このIDを非表示/違反報告)
あいむ(プロフ) - みぃ さん» コメントありがとうございます!長らく更新を止めていましたが、この先のお話の方向がまとまりましたのでまた始めさせていただきました(´˘`*)更新速度は早くないと思いますが、よければご覧くださいねm(_ _)m (2018年2月5日 2時) (レス) id: a7e56997c8 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ - 最近になって読み始めました!とても面白いです♪もう更新はされないのでしょうか? (2018年1月28日 21時) (レス) id: 6977329235 (このIDを非表示/違反報告)
あいむ(プロフ) - ゆまかさん» コメントありがとうございます!ご期待に応えられるように頑張ります!! (2017年2月3日 21時) (レス) id: a7e56997c8 (このIDを非表示/違反報告)
ゆまか - とても面白いです!続きが楽しみです(*^^*) (2017年1月29日 22時) (レス) id: d9c7a9b9ce (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あいむ | 作成日時:2017年1月27日 22時

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