3歩後ろ*禪院直哉* ページ4
『誠に申し訳ございませんでした』
直「……はぁ……」
地面におでこを擦り付け、直哉に深々と土下座をするAと、その前で仁王立ちをしてAを見下ろす直哉。
地獄絵図だ。
直「なんで先に行ったんや」
『や……そこに呪霊が居たもので……』
直「……はぁ……」
京都と東京で遠距離恋愛中の2人。
今日は2人で任務。
久々に会えるのと合同任務で、Aは浮き足立っていた。
顔には出さないが、直哉もそれは同じだ。
任務地は山の中。
直哉の後ろを歩いていたAだが、呪霊を見つけた瞬間直哉を抜いて走っていった。
すると、石に躓いて転んだのだ。
呪霊にやられたのでは無く、石に躓いた。
石に。
躓いた。
普段もっと酷い怪我を負う事もあるし、Aはこの程度の傷なんて事ないが、直哉はそうもいかない。
心配7:呆れ3。
直哉はAの目の前でしゃがむ。
直「自分アホちゃうか……」
『はい直哉さん。呪霊が居たら祓うのは呪術師として当たり前の事だと思います！私は悪くありません！』
ビシッと手を挙げるA。
その腕にも擦り傷が多数。
どんだけ派手に転んだんだ。
直「黙っとき」
『はいすみません』
直「膝怪我しとるんやろ。見してみ」
『ん……』
Aは、正座していた脚を崩し、怪我した方の脚を膝を曲げて前に出す。
すると、直哉はAが履いていた黒のタイツの膝部分をビリ、と破いた。
『は、え、ちょっ、なに……ひぁっ……』
直哉はAの脚を持ち上げ、擦りむいている膝をペロリと舐めた。
直「……何や、感じとるん？」
ニヤリと口角を上げる直哉。
『ちがっ……！違う！痛かっただけだもん！』
直「その割にはええ声出しとったのぉ？」
『幻聴！幻聴！』
直「……冗談はさておき、今後一切俺の前に行くんとちゃうで。常に後ろ歩いとき。……守られへんやろ」
『……直哉の3歩後ろって、そういう意味だったの……』
直「アホ。Aにだけや」
ﾍﾟｼｯ、と、Aのおでこにデコピンをする。
『あいてっ。……でも石に躓いたんだよ？』
直「石からも守ったる」
『意味が分からないよ？』
―――――――――――――――――
直哉のあのセリフって、ヲタクがめちゃくちゃ都合よく解釈すると「守ったるから後ろ歩かんかい」って意味だよねって思ってこの話を書きました˘ᵕ˘
絶対違いますけど笑
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華菜『偽名』 - もちろんお時間があればでいいです！ (2021年11月3日 21時) (
レス) id: 0fc6b946c5 (このIDを非表示/違反報告)
華菜『偽名』 - リク＆コメ失礼します！『乙骨憂太』で『任務中呪霊の攻撃をかばって倒れた』なんでどうでしょうか？…そして単純な欲望＆書いてほしさで『夏油傑』で『風邪で倒れた』はどうでしょうか…なぜか倒れた系統が好きなんです…小説とってもよかったです！！ (2021年11月3日 21時) (レス) @page6 id: 0fc6b946c5 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 刻卯さん» はーいよー！！！ (2021年9月19日 20時) (レス) id: fa378eaf30 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 怜さん» 五条人気ですもんねー！五条以外ももちろんドシドシお待ちしてますよー(ﾑﾌﾑﾌ (2021年9月19日 20時) (レス) id: fa378eaf30 (このIDを非表示/違反報告)
刻卯(プロフ) - はるさん» あー迷う｡｡｡めちゃ迷うのだが｡｡｡んーここは付き合うまでながれで！！ (2021年9月19日 16時) (レス) id: 1c6cfaebb6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる | 作成日時：2021年7月23日 11時
