3 ページ3
―加藤side―
小「いらっしゃい!!」
ここはちょっと小洒落た店。小山はこの店の店主。
加「小山、いつものちょーだい。」
小「はいよ。いつもと違うやつ飲めば？」
加「俺はそれが好きなの。」
小「俺が考えたカクテルとかあるのになぁ。」
いつもの店でいつも同じ物を飲む。これが最近の習慣だ。
小山とはここで初めて会って苦手なタイプだと思ってたけど、話せば意気投合してしまい今となっては親友だ。
でもそんな親友の小山にも俺はまだ言えてないことがある。
そう、俺がヴァンパイアだということ。
手「お！シゲちゃん久しぶり〜!!」
「久しぶりだな。」
手越も良い奴。外見はチャラチャラしてるけど、中身はちゃんとしてる。
手「シゲちゃん何飲んでんの？」
「赤ワイン。」
手「赤ワインってどーよ！カクテルとか飲みなさいよ(笑)」
「これが好きだからいーの。」
グラスを揺らせば綺麗に踊る赤ワイン。
俺はヴァンパイアだけどまだ血を飲んだことはない。
飲みたいとも思わない。だから、たまに俺は本当にヴァンパイアなのだろうかと思う時がある。
小「いらっしゃい!!」
手「うわぉ、可愛い子。」
手越がそう言うもんだからチラッと見てみると
あのヴァンヘルシング特有のオーラを感じてしまった。それにあの瞳。
手「子猫ちゃん。何飲む？」
「こういうお店に来たことがなくって…
なのでバーテンさんのオススメ頂けますか？」
手「かしこまりました！何かアレルギーとかない？」
「はい、大丈夫です。」
俺は飲んでいた赤ワインを置いて店から逃げるように出た。
―加藤side END―
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 36人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
light - このヴァンパイアの設定から、恋をしてしまったのが敵同士っていうめっちゃ切ない感じなのがめっちゃよくてこのお話がいつか更新してくれる日を楽しみにしています！ (2020年11月2日 23時) (
レス) id: 320bb013ef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あいすくらいまー | 作成日時：2020年4月10日 15時
