奇跡の1ページ【S.K】 (ページ14)

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～加藤side～

今日は皆で海に来た。正直、昼間に外には出たくない。

前に公園に行った時も少し無理をしてしまったから今日は大人しくしていようと

パラソルの下で目を瞑った。すると久々に懐かしい夢を見たんだ。

～夢～

加父「シゲアキ、今日は狩りに行くぞ。」

加「父さん、狩りってなぁに？」

俺は当時5歳だった。4歳までは別に血を飲まなくても生きていける。

5歳以上になってくると定期的に血を飲まなければ生きられなくなってしまう。

鉄分のタブレットでも大丈夫だけれど、この年頃になってくると親が子を狩りにつれて行くのは

この業界では当たり前のようなものだった。

加父「狩りっていうのはな、人間から少し血を分けてもらうんだ。」

加「そうなんだね！俺、頑張る!!」

加父「よし！いい子だ。

でもな、父さんと1つだけ約束をしよう。もし、ヴァンヘルシングに会ってしまったらすぐに逃げる事。

分かったか？」

加「うん！」

俺の母さんはヴァンヘルシングに殺されてしまった。

父さんは母さんを守ろうとしたらしいけど母さんが俺の事を連れて逃げろって事で助けられなかった。

加父「シゲアキ、そろそろ行くぞ。」

加「はーい！」