奇跡の1ページ【S.K】 (ページ2)

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「ねぇ、それって何？」

？？「これはヴァンパイアを倒すための銃だよ。」

「打ってみたい！！」

？？「これはまだAにはちょっと早いな。代わりにこれ使いな？」

そう言って渡されたのはエアーガンだった。

当時はエアーガンでもあの人に1歩近づけたようで嬉しかった。

？？「構えてみな？利き手が3でもう片方が7の割合だよ。」

「何それ？」

？？「えっとね、こんな感じだよ。

これに腰を落としてちょっとだけ前傾姿勢になって…」

後ろから抱きしめるように教えてくれた。

ﾊﾟﾝｯ

？？「お！ちゃんと真ん中に当たったじゃん!!

これは将来に期待出来るな。」

「私も智くんみたいなヴァンヘルシングになる!!」

智くん？「じゃあAがヴァンヘルシングになったら俺の背中守ってね。」

「うん!!」

《現実に戻ります。》

研究員「おい、鹿月聞いてるのか？」

「あ、すみません。」

研究員「とりあえず打ってみろ」

「はい。」

ﾊﾟﾝｯ

研究員「ほう、どこかで打ったことがあるのか？」

「あるわけないでしょ？」

研究員「そうだな。今日からその銃が鹿月専用だ。

好きに使え。それと銃のメンテナンスは週1ですること。そうじゃないと確実に標準が狂う。」

「了解。」

久しぶりに外へ出る。

しかしこの瞳の色のせいですれ違う人全員に2度見されるのはめんどくさいな。

どこかお店に入って時間が経つの待つか。