不機嫌? ページ18
猿門side
キジ「猿門。休み色羽なにかあったの?もしくはなんかしたの?」
猿門「何がだよ!!」
キジ「ここ数日色羽の尻尾(アホ毛)が沈んだり、、かと思ったら急にちぎれそうなくらい動いてたり、、、情緒不安定なのよね〜
心配だわぁ」
そうなのか?色羽に会ってないから分からなかった。
溺れたのそんなに怖かったのか?
猿門「なんか溺れたみたいだし、、相当怖かったんじゃねぇか?」
キジ「そうなのね、、、
猿。あんた慰めてきなさいよ
あ、ついでにこれも渡しといてね。この前の休みの時珍しい花の種買ったのよ。」
自分で渡せよ、、、とは思ったがこれは色羽に会いにいくいい口実だ。
早速行ってみよう
・
『春太郎、、、どうしたの?どこか具合でも悪い?
え?僕?僕は、、、元気、、、だよ』
あ、話し中だったか。
まぁ話してるのは植物なのだが。
ここの庭園の気の遠くなるような数の植物には全て名前がある。しかも色羽はそれを全て暗記している。
『春太郎はさ、、、恋したことある?
え!!そうなの!?キャサリンに!?
今度隣に移してあげるね』
国籍が急に変わった。たしか、、、アメリカ系の名前は花だったか。日本系は野菜と木。中国系は薬草。果物とその他がフランス系だったか?
『そっか〜、、、みんな大変なんだ
あのね。僕、、、2つだけ分かったかもしれない
好きって気持ちと、、失恋って気持ち。』
そう言った色羽の顔はどこか嬉しそうで、、、でも悲しげだった
そんな色羽をまるで慰めるかのように葉っぱ達が動き出した。
風邪も吹いてないのに、、、きっとほんとに会話ができているのだろう
『大丈夫だよ。
その人ね、、、最初は苦手だったの。怖くて、、、重くて、、何考えてるかわからなくて。
でもね、ピンチの時は駆けつけてくれた。何回も可愛いって、、好きって言ってくれたの』
、、、色羽。ハジメの事好きだったんだな。
『まだ好きかはよく分からないんだけど、、その人を見るとドキドキして苦しくなって
でも、、、幸せなんだ』
これまで見たこともないような柔らかい、、、ほんとに幸せそうな笑顔だ。
その横顔に見とれていたら、、、突然、色羽の表情が歪んだ
『でもね、、、僕は所詮、、あの人にとってはね
少し珍しいだけの、、おもちゃでしかなかった』
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作者名:賢者。おぱんてぃ | 作成日時:2018年12月19日 1時