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不運 ページ16

暫く変な双六先輩を眺めていたらまた抱きしめられた




一「似合ってる、、、最高に可愛い」




『、、、どうもありがとう、ございます』





肌と肌が触れ合っていて気恥しい。早く離してくれないだろうか、、、



なんて気持ちとは裏腹に、体は勝手に双六先輩の背に手を回して抱き締め返していた





きっとさっきの恐怖がまだ残ってるんだ。相手が誰てあろうとこうしていただろうなんて言い訳を自分にしながら暫くそのまま双六先輩と抱き合っていた






猿門「おーい!!色羽ー!?どこだー?」




猿門さんの声が聞こえる。



こんなところ見られたら誤解されてしまうな、、、





『双六先輩。そろそろ離してください』



一「断る」



『、、、誤解されるの嫌です』



一「だが断る」




、、、強情な。




『猿門さんと兄様に、、水着見られてもいいんですか?

今のところ双六先輩しか見てないんですけど』




一「はぁ、、、わかった」





よし←





一「岩陰行くぞ」





なんでそうなった






逃げようとはしたがその前に横抱きにされて岩陰に拉致られたのであった

















一「はぁ、、、可愛いな。可愛すぎてため息出て来る」




『離してくださいこの変態』





双六先輩の右手は僕の両手を拘束して、左手は腰に置かれている





両手を拘束されてるのはさっき体を隠したからだ。





今は隠せないので至近距離でジロジロ見られている。




そしてさらなる災難が降り掛かった




大きな岩で区切られた隣の岩場に人が来た。、、、どうやらカップルのようだ。






「やだ、、、どこ触ってんの」



「ここなら誰も居ないしいいだろ。」



「もぉ♡♡」





そしてのうっこ〜なキスを交わし、今にもおっぱじめそうな雰囲気だ。



場所考えて?猿なの?←




気まずすぎて思わず体が仰け反り、




僕の行動が予想外だったのか、双六先輩の拘束から逃げられたのだった




喜んだのも束の間、よく考えたら後ろ海だった、、、





少しの浮遊感。背中に淡い衝撃を感た時にはもう水の中だった。




、、、目が痛い。鼻や口に水が入ってくる。



なんて間抜けな死に方なんだ、、、。こんな時まで不運なのか。



最後に兄様にありがとうくらい言いたかった


あとよく分からないけど変な後悔がある。何かを伝え損ねたかのような、、、




もういいや。来世は普通の人として生まれたいな

ファースト→←水着



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作者名:賢者。おぱんてぃ | 作成日時:2018年12月19日 1時

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