お茶会 ページ13
猿門side
猿門「悪ぃな色羽。手伝い頼んじまって」
『気にしないでください』
相変わらず表情が読み取れない。しかしこれはただ単に感情表現が苦手なのだと知っている。
本当は誰よりも優しくて慈愛に溢れた人物なのだ。だからこんなにも惚れた。
猿門「あ、そうだ。
勤務時間前だし茶でも飲まねぇか?いい茶葉譲ってもらったんだよ」
そう言うと眉が少し上がって頬が染まった。
これが結構喜んでるのだと分かるのに半年かかった。
『飲みたいです!』
・
『おいしぃ、、、これ玉露ですか?、、、かなりいい茶葉使ってますね、、』
かなり美味しかったのか頬が緩んでいる。
猿門「よく分かったな。
いいやつ貰ったからお前に1番に飲んで欲しかったんだよ」
結構攻めた。普通だったら気づくはずなのだが、、、
『ありがとうございます。とっても美味しいです』
全く気づいた様子はない。
そうなのだ。色羽は意外と鈍いのだ。
やっぱりハジメくらいしないと気づかないのか?いや、、、ハジメのせいで俺の好意に気づかないのか?
猿門「な、なぁ、、色羽」
『?』
猿門「今度休みあるだろ?予定あるか?」
『特に予定はいれてないです』
猿門「もし、、、もしよければ
海!!行かねぇか!?」
、、、攻めすぎたか?
『いいですよ。息抜きも必要ですし
僕、海好きなんです』
そう言って少し微笑んでくれた。
嬉しくて思わず色羽の手を両手で握った
猿門「ありがとう!!」
しかしその次の瞬間後ろで殺気を感じた。
嫌だ。振り返りたくない
『、、、おはようございます。
双六先輩。兄様。』
一「よぉ色羽。
おい猿。面白そうな話してんじゃねぇか
俺も連れてってくれよ」
犬士郎「猿門。後で少し話さないか?」
『あ、、、兄様と双六先輩も海行きません?』
「「行く」」
、、、なんで俺はこうタイミングが悪いんだ。
そして色羽。やっぱり気付いてないんだな、、
でも色羽の水着が見れるなら、、、それでいいや。
『プルルルルルル))すみません猿門さん。急患みたいなので行ってきます。』
色羽が慌ただしく去っていった直後。俺の両肩に手が置かれた
犬士郎「猿門。少し話そう」
一「俺の色羽にちょっかいかけるなんていい度胸してんな。ツラ貸せよ」
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作者名:賢者。おぱんてぃ | 作成日時:2018年12月19日 1時