14-番外編 ページ25
「「「おぉ…！」」」
全員がテーブルに揃い、本日の献立を見て目を輝かせた。
少女の言っていた＜スペシャルなカレー＞とは…
「じゃーん。オムカレーでーす。」
オムライスにカレーがかけられていた。
それと、ツナサラダだ。
グリムのだけツナが多いのは恐らく、約束通り一缶分使ったんだろう。
「それじゃあ、」
「「「いただきます。」」」
一同は手を合わせて、挨拶をする。
…意外と礼儀正しいナイトレイブンカレッジ生。
「…！ちゃんとチキンライスだ。」
卵のドレスの中のご飯は、ちゃんとチキンライスになっていた。
それに気が付いたデュースは目を輝かせる。
「デュースがさっき好きって言ってたでしょう？チキンカレーを作るついで。」
＿あ、でもおかわりは白米ね。
そう言いながら少女はカレーを食べ進める。
「デュースだけ贔屓だと思いまーす。」
「えー。でもデュースが今日元気なかったから…。」
エースはジト目で少女を見る。
そう、これは少女なりの
＿デュース、君に卵の事実を伝えてしまってごめんよ。
という謝罪の意が込められていたのだ。
まぁ、知らないエースからしたら不満だろうな。
「…じゃあ、次のお泊り会はハンバーガー作ろ。」
「約束だかんな。」
少女はそう提案して、その場をしのいだ。
まぁ、約束をしたからには作るのだが。
「んん〜！ツナがたっぷりで嬉しいんだゾ！
…このカレーもスパイシーで、卵もフワフワ！流石オレ様の子分なんだゾ！」
「それは光栄です。＜親分殿＞。」
今回くらいは乗っても良いだろうと、少女はグリムの頭を撫でた。
「それにしても、Aは料理が上手だな。」
デュースが尊敬の目で少女を見る。
「あぁ、前の世界では一人暮らししていた時期があったから。」
「へ〜。すげぇな。まだ19だろ？」
「そうだよ〜。こう見えてエースより３歳もお姉さんよ。」
少女はそう言って真顔でウィンクを飛ばす。
「ははっ！見えね〜。」
「ふっ。確かに、見えないな。」
「おい、泣くぞ。」
「A！おかわり！卵ものっけて欲しいんだゾ！」
「はいはい。」
少女は大忙しだ。
しかし、にぎやかな食卓は楽しそうでなにより。
＿エースとデュースには感謝だな。
最初の日の夕食は、寂しかった。
これからどうやって生きていこうか、自分はどうしたら良いのか…
そんな不安が渦巻く中の食事は味がしなかった。
＿今日のご飯は我ながら美味しい。
少女はまたカレーを一口食べて微笑んだ。
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芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» しみわたりました！！ (2021年7月25日 1時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
Ｒ−アル−(プロフ) - 芋けんぴさん» 五臓六腑に？！？！ (2021年7月19日 20時) (レス) id: 4d2464a69b (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 無題さん» ご指摘ありがとうございます。ただちに訂正して参ります！ (2021年7月14日 7時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
無題 - 突然失礼します。20-1の決闘が血統になってます。 (2021年7月14日 6時) (レス) id: 6b1b4e2ad9 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - どんさん» そうですか…。すみません、謝らせてしまって。 昔に一度試してみたのですが、出来なくて…。別の方法を探してみます。(´;ω;｀)一応、イメージイラストはちゃんとあるんですよ…。 (2021年7月12日 18時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2021年1月6日 22時
