14七色デリシャス！ ページ17
＜大食堂ー厨房＞
「よし、最後に粉砂糖をふりかけてっと…」
トレイが出来上がり間近のマロンタルトに、粉砂糖をふりかける。
粉砂糖が照明に反射してキラキラとふりかかっていく。
粉砂糖が万遍なくかかったら＿＿
「「完成〜！」」
エースとグリムと少女は嬉しそうに完成したタルトを眺める。
その瞳はキラキラ輝き、子供の様だ。
しかし、デュースは一人、
「かんせーい…」
と、覇気のない声でボソッと呟くだけだ。
…どうやらヒヨコの事がよほどショックだったらしい。
「コイツ、買い出しでなんかあったの？」
エースがコソっと少女の耳元で問いかける。
「あぁ、ヒヨコショックが…まぁ、そのうち治ると思うからほっといてあげて。」
少女が苦笑いを浮かべながら答える。
まぁ、半分楽しんでいるが。
「俺が16年間信じてきたものは一体…」
「まぁ、人生そんなことの連続さ。」
キノコでも生やしそうなほどドンヨリするデュースの肩を、少女は優しく叩いた。
「それにしても、お菓子作りって時間かかるんだなー。メチャクチャ疲れたぁ…。」
「そうだね。本気で作ると疲れるや。」
エースは、もうデュースの事はお構いなしに、肩をまわす。
少女もこんなに本気で作ったことは無かったので、疲れたような顔を見せる。
そんな時だ＿
「おつおつ！おっ、タルト完成した？デコレーションかわいーね！
マジカメ映え〜ってカンジ！一枚撮らせて。」
と、一際テンションの高い声が厨房に響く。
その声の正体は、
「あ、ケイトくん。」
「やっほーAちゃん！さっきぶり〜。」
ケイトである。
「あーっ！アンタ、今さら何しに来たんだよ。」
エースはムスッとしながらケイトを見る。
まぁ、完成した段階で来られても…ということだろう。
気持ちは分からなくもない。
「可愛い後輩たちが頑張ってるかな〜って様子を見に来たんじゃん。あはは、めっちゃ疲れた顔してるし！」
「慣れないことをすると疲れるよな。と、いうわけで、疲れた時には甘いものだ。」
ケイトがケータイを片手にキャッキャ言う。
ケイトの言う通り、エースもデュースもグリムも、疲れた表情だ。
そんなケイトをフォローするように、トレイがエースの頭を撫でながらお皿にタルトを分けていく。
トレイはケイトも合わせた人数分に分けると、
「出来立てマロンタルトを召し上がれ。」
笑顔でお皿を差し出した。
「「やったー！！」」
ようやく、待ちに待った試食会である！
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芋けんぴ(プロフ) - Ｒ−アル−さん» しみわたりました！！ (2021年7月25日 1時) (
レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
Ｒ−アル−(プロフ) - 芋けんぴさん» 五臓六腑に？！？！ (2021年7月19日 20時) (レス) id: 4d2464a69b (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 無題さん» ご指摘ありがとうございます。ただちに訂正して参ります！ (2021年7月14日 7時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
無題 - 突然失礼します。20-1の決闘が血統になってます。 (2021年7月14日 6時) (レス) id: 6b1b4e2ad9 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - どんさん» そうですか…。すみません、謝らせてしまって。 昔に一度試してみたのですが、出来なくて…。別の方法を探してみます。(´;ω;｀)一応、イメージイラストはちゃんとあるんですよ…。 (2021年7月12日 18時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2021年1月6日 22時
