Maybe ページ41
｢いいかい、クディッチは覚えるのは簡単だ。プレイするのはそう簡単じゃないけどね。両チームそれぞれ7人の選手がいる。そのうち3人はチェイサーだ｣
オリバーは地面に置いた箱を開いた。
そこには大きさの違うボールが4個あった。暴れているのは2番目に大きなボールだ。
｢大きいのがクアッフル。チェイサーはこれをあの輪っかの中に入れるんだ。因みに僕はキーパーだから、相手のチェイサーが投げたクアッフルが入らないように守る｣
オリバーはグラウンドの両端に聳え立つ金の柱の片方を指差して言った。
｢…じゃあ、これは？｣
Aはさっきから、この暴れる玉が気になって仕方がなかった。オリバーに止められたので手を触れることはしなかったが。
｢これか？…よし。じゃあちょっと下がっててくれ｣
オリバーは、ハリーに野球のバットににた短い棍棒を渡すと、暴れているボールを留めていたベルトに手を掛けてカチャリと外した。
その瞬間に、まるで打ち上げられたかのように空へ一直線に飛び上がった後、ハリーの顔めがけて落ちてきた。
ハリーはそれを棍棒で打ち返した。腕に強い衝撃が走ったが、それ以上に爽快感が強かった。
ハリーが打ち返したボールはそのまま3人の頭上をジグザグに飛び回った後、今度はAを標的に向かってくる。
｢え、え、ちょ、｣
｢危ない！｣
Aは思わず杖を出して構えたが、それもハリーが打ち返した。
そして今度は向かってきたボールをオリバーが押さえ込むようにして飛びかかり、ばたばたと暴れるボールを箱の窪みに押し付けて最初のようにベルトを締めた。
｢ああ、そういえば、君は呪文に長けているらしいね。これなら安心だよ｣
暴れるボールに対して杖を構えた事について言っているのだろう。
Aは｢ハーマイオニー程ではないけど｣と謙遜した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 380人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まのじぇに(プロフ) - ベルモットさん» 引き続き読んで頂きありがとうございます！夢主ちゃんにはまだまだ本人も知らない秘密が眠っているので、それが明かされていく過程も楽しみにしていてくださいね♪ (2019年9月6日 18時) (
レス) id: b42c29f2f0 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 拝読させて頂いています。ベルモットです。ハリーポッターシリーズは以前から好きだったので自然と興味が出ていました。夢主が冷静で獅子寮でも純血なのでスリザリンの目の敵で、凄さがありますね。 (2019年9月6日 12時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
ess(プロフ) - アケメネスさん» 圧倒的感謝…！！この物語は99%が妄想でできてるんです、文章力なんてないんです(´；ω；｀)でも嬉しいお言葉ありがとうございます！これからも頑張ります(≧▽≦) (2018年3月15日 13時) (レス) id: fe1d712b38 (このIDを非表示/違反報告)
アケメネス(プロフ) - 好きだ、、、めちゃくちゃ好きです、、、。素敵な物語をありがとうございます。文章力、想像力、全てにおいて尊敬です！！続き楽しみに待ってます。 (2018年3月15日 10時) (レス) id: ba4ae53b18 (このIDを非表示/違反報告)
ess(プロフ) - 名無し37805号さん» そう言っていただけて嬉しいですー！｡ﾟ(ﾟ＾ω＾ﾟ)ﾟ｡更新頑張りますね！(*^^*) (2017年9月19日 6時) (レス) id: 6d83731746 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まのじぇに | 作成日時：2017年8月21日 10時
