タルトレットは2人で ページ39
授業も終わり、夕食の後にグリフィンドールの談話室に戻るとそこには見覚えのある顔が立っていた。
長身で、細身。グレイ･クォールツの短髪と瞳。
オリバー･ウッドだ。
｢やあ、こんばんは。A｣
｢こんばんはオリバー。どうかしたの？｣
Aはこの時間にオリバーが1人で談話室にいることを不思議に思った。
そもそも学年が違うため会うこと自体あまり多くはないのだが。
｢君にも来て欲しくてね｣
｢どこに？｣
オリバーはAを待っていたようだった。しかし彼女の質問には答えず、軽く微笑みかけた後に手を取って問答無用で引っ張っていく。
｢ちょ、ちょっと待ってオリバー、｣
オリバーは寮を出るどころか、城まで出てそれでもなおどこかに向かおうとしていた。行き先くらい言ってくれてもいいのに。一体どこに行くつもりなんだろう。
｢…ここだ。君にも来て欲しかったんだ｣
｢ここ…どこ？｣
何かのグラウンドだろうか。
楕円状になったグラウンドらしきスペースを囲むように、高々とせり上げられた座席、そしてグラウンドの両端には十数メートルはあるであろう、てっぺんに輪がついた金の柱が3本ずつ立っている。
そういえば今日の朝食の時にミネルバがハリーに送って来た箒についていた手紙に、7時から練習だとか言っていたっけ。
｢もしかして…。クディッチの競技場？｣
｢ご名答。早速飛んでるみたいだな｣
Aは頭にウッドの手の質量を感じながら空中に目をやった。
ハリーは悠々と、あの新品の "ニンバス2000" に跨ってくるくるとあの金の輪の周りを回っていた。
箒やクディッチに詳しくないAでも、ハリーにはその才能があるのだと薄々分かった。
｢凄い、ハリー…｣
｢おーい、ポッター、降りてこい！｣
ウッドは空高く飛んでいるハリーに聞こえるように叫ぶ。
ハリーも気がついたようで、箒の柄の先を少し下に傾けながら降下してきた。ウッドの横に立っているその小さな影に目をやりながら。
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まのじぇに(プロフ) - ベルモットさん» 引き続き読んで頂きありがとうございます！夢主ちゃんにはまだまだ本人も知らない秘密が眠っているので、それが明かされていく過程も楽しみにしていてくださいね♪ (2019年9月6日 18時) (
レス) id: b42c29f2f0 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 拝読させて頂いています。ベルモットです。ハリーポッターシリーズは以前から好きだったので自然と興味が出ていました。夢主が冷静で獅子寮でも純血なのでスリザリンの目の敵で、凄さがありますね。 (2019年9月6日 12時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
ess(プロフ) - アケメネスさん» 圧倒的感謝…！！この物語は99%が妄想でできてるんです、文章力なんてないんです(´；ω；｀)でも嬉しいお言葉ありがとうございます！これからも頑張ります(≧▽≦) (2018年3月15日 13時) (レス) id: fe1d712b38 (このIDを非表示/違反報告)
アケメネス(プロフ) - 好きだ、、、めちゃくちゃ好きです、、、。素敵な物語をありがとうございます。文章力、想像力、全てにおいて尊敬です！！続き楽しみに待ってます。 (2018年3月15日 10時) (レス) id: ba4ae53b18 (このIDを非表示/違反報告)
ess(プロフ) - 名無し37805号さん» そう言っていただけて嬉しいですー！｡ﾟ(ﾟ＾ω＾ﾟ)ﾟ｡更新頑張りますね！(*^^*) (2017年9月19日 6時) (レス) id: 6d83731746 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まのじぇに | 作成日時：2017年8月21日 10時
