浮雲ステラ ページ32
｢何だよあの怪物！おかしいじゃないか！あんな奴を学校に置いておくなんて！｣
真夜中の廊下に赤毛の少年の声が反響する。
少し近視気味のディオンでも、一目でそれはロナルド･ウィーズリーであると確信した。
その横に黒髪の眼鏡をかけた少年と栗色の髪の女の子。
ああ、なんとか見つからずに済んだのか、と安堵する。
待ちくたびれてしまったAはディオンの膝を枕に、長い睫毛を伏せてすやすやと眠っていた。
｢ああ、ディオン。聞いてくれ！立ち入り禁止の廊下に…｣
｢待って、まずは中に入りましょう。話はその後よ｣
先程の事をディオンに喋りたくてウズウズしているロンをハーマイオニーが制止する。
ロンは面倒くさそうにため息をついた。
その時婦人が肖像画の中に帰って来たので、合言葉を口にすれば彼らが何をしていたのか気にしながらも扉を開けてくれた。ロン、ハリーと、ハーマイオニー、ディオン、A(寝てはいるが)が向かい合って談話室のソファーに腰掛ける。
｢それで、さっきの話なんだけど…。立ち入り禁止の廊下の部屋に入ったんだ。フィルチに追いかけられてね。そうしたら何がいたと思う？犬さ！頭が3つもあったんだ！連中、何考えてるんだ？｣
｢あなたどこを見てたの？あの怪物の足元に仕掛け扉があったから、きっと何か隠してるのよ！そうに違いないわ｣
入学時に、ダンブルドアが｢とても痛い死に方をしたくない人は4階の右側の廊下に入るな｣と言っていたし、いてもおかしくはないだろう――ロンのあまりの剣幕に、ディオンはそれを口に出来ないでいた。
｢とにかく見つからなくて良かったんじゃない｣
ディオンのその言葉に全員が首を縦に振った。――A以外の。
｢…ハリー。Aが、どうかしたの｣
ハリーが話している間もちらちらとAに視線を向けているのに気づいた。
ハリーはそれを悟られた事に驚いたのか、少し耳を赤くして弁解する。
｢あ、いや、違うんだ。…えっと、A、いつから寝てたのかなって｣
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まのじぇに(プロフ) - ベルモットさん» 引き続き読んで頂きありがとうございます！夢主ちゃんにはまだまだ本人も知らない秘密が眠っているので、それが明かされていく過程も楽しみにしていてくださいね♪ (2019年9月6日 18時) (
レス) id: b42c29f2f0 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 拝読させて頂いています。ベルモットです。ハリーポッターシリーズは以前から好きだったので自然と興味が出ていました。夢主が冷静で獅子寮でも純血なのでスリザリンの目の敵で、凄さがありますね。 (2019年9月6日 12時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
ess(プロフ) - アケメネスさん» 圧倒的感謝…！！この物語は99%が妄想でできてるんです、文章力なんてないんです(´；ω；｀)でも嬉しいお言葉ありがとうございます！これからも頑張ります(≧▽≦) (2018年3月15日 13時) (レス) id: fe1d712b38 (このIDを非表示/違反報告)
アケメネス(プロフ) - 好きだ、、、めちゃくちゃ好きです、、、。素敵な物語をありがとうございます。文章力、想像力、全てにおいて尊敬です！！続き楽しみに待ってます。 (2018年3月15日 10時) (レス) id: ba4ae53b18 (このIDを非表示/違反報告)
ess(プロフ) - 名無し37805号さん» そう言っていただけて嬉しいですー！｡ﾟ(ﾟ＾ω＾ﾟ)ﾟ｡更新頑張りますね！(*^^*) (2017年9月19日 6時) (レス) id: 6d83731746 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まのじぇに | 作成日時：2017年8月21日 10時
