【ハリーポッター】楽しいひと時を。 (ページ4)

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第二話『ハリーとロン』ページ4

「ふふ、どうぞ」

Aが言うと向かいに座る二人

窓からはあの双子が忌まわしそうに見つめている

その様子が面白くて、また微笑んだ

…それで何百人の新入生がノックアウトされたかも知らずに。←

「あ、君もごめんね！急に引っ張って」

「大丈夫だよ、誰とも乗る予定もなかったし」

二人が話す中、Aはその様子を眺めていた

赤毛の子はともかく…

眼鏡の子が、夢で見た人達が言っていた

人物なのではないか、と。

「…ぼ、僕の顔に何か付いてる…？///」

「あっ、ごめんなさい。ふと気になったもので」

軽く会釈をしたあと、会話が続かなくなった

気まずい状況になり話せずにいると

空気を変えるように赤毛の子が話し始める

「僕、ロンって言うんだ！ロナルド・ウィーズリー」

「私は、A・フェレール。よろしくね」

「僕はハリー。ハリー・ポッター」

やっぱり。

この時、Aは確信した

この人物が【生き残った男の子】

偶然出会ったのだと思うと、少し運命を感じた

「え、じゃぁ君…あるの？」

「？なにが？」

「その…額の傷」

「あるよ。ほら」

ロンが頼みハリーが前髪をあげ傷を見せる

夢で見た人物達が言っていた通り

雷の傷の様だ

「すごいや…」

ロンは感嘆の声を漏らし

輝いた瞳でハリーの傷を見つめている

「ロン、あまり見ちゃだめよ？」

「…あっ！ごめんハリー」

「いいんだ二人とも。気にしないで」

そのまま、汽車は出発して行った

汽車の細かい揺れが少し心地が良い

うとうとしていると、ハリーに起こされた

「ごめんね、起こして」

「いいの。何かあった？」

「うん！お菓子販売が来てて…Aは買う？」

「うーん…どうしよう」

「僕はこれがあるからいいや」

ハリーに言われ悩んでいると

複雑な表情で笑うロン

その様子が何だか可愛くて、Aの頬が綻ぶ

すると、ハリーは金貨を出して全てを買った

「ハリー…そんなに食べられるの？」

「ううん、ロンの分も買ったんだ」

「ふふ、そっか」

「Aの分も！一緒に食べよう！」

「三人で食べきれるのかしら…」

ロンは何やらグミのようなものをしゃぶり

ペットのスキャバーズは百味ビーンズを

Aはかぼちゃパイを食べていた

すると、ハリーが不思議な顔で何かを眺める

「それ、蛙チョコだよ」

「「蛙チョコ？？」」

ハリーとAの声が揃い

顔を見合わせ微笑み合った