一瞬の隙と決めつけ ページ16
東側で大きな轟音が響いた
その一瞬、ほんの2秒にも満たない時間だったが皆その方角に目線を移してしまった
伏黒はその2秒を待っていたのだ
ヒュンッ ドガガガガガガン
「は！？上から！？！」
「崩れるぞ！！周りのビルに移れ！」
次の瞬間、大きな音を立ててビルは崩れ落ちた
「ックソ！！瀬呂！やおもも達は瓦礫の下敷きになってる奴らの救助をしてくれ！！」
「分かりましたわ！！」
「イッテテテテ、おい切島！砂糖！俺たちでコイツを何とかするしかねぇ！！」
「おう！電気出し尽くしてでもへばんじゃねーぞ上鳴！」
「任せな！！」
まだ砂埃が舞う中、伏黒は鵺から降りてあたりを見回す
伏黒「捜索隊は全滅、残ってるやつは大体戦闘系の個性達か」
「せーかい！どっかの誰かさんのせいでボロボロなんだけど！！」
伏黒「俺が玉犬しか使えないと勘違いしたお前らが悪い」
「まぁそうだな、なんちゃらの内の１つって言ってたしな！！」
「そんな前置きはいらん！ぶっ潰せば良いだけだ！！」
伏黒「それが叶うと良いな 「大蛇」赤い髪を締め付けろ」
「！、蛇！？うわっ、グッアァァァァ！！」
「切島っっ！」
伏黒「お前結構指示出してたからな、中心核だろ」
「く、そ……」 カクン
「うわぁぁぁ！！切島がやられちまった！！」
「落ち着け上鳴！
今のところ分かってんのは玉犬と鳥と大蛇だ！出せる数には必ず限りがある！！俺たちで終わらすぞ！！」
「っっおう！！瀬呂！切島頼んだ！」
「圧勝してこい！！」
「「任せろ！！」」
伏黒「あー、盛り上がってるとこ悪いんだがそんなんしてっと死ぬぞあんたら。相手が俺でよかったな」
「うわ！今まで嘘空ちゃんに隠れてて分かんなかったけどこいつも十分毒舌だ！！」
「！！、上鳴！！上！！！」
「___へ、？」
『やっほー！』 グシャ
声を聞いて金髪野郎を見ると、一瞬アホ面になり次の瞬間には地面に顔を埋めたまま気絶していた
伏黒「…見事に踏み台にしましたね、無事でよかったです」
『あったりまえよー！ところで残りは誰？』
伏黒「一応1人です。あのムキムキのやつ」
『本当にめっちゃムキムキだ、これが個性かな？」
「あの3人はどうしたんだ！！まさか……！」
『3人？あぁ、意外と強かったね！頭がキレるやつとか面白かったよ〜！』
「あの爆豪さんがやられてしまうなんて、！」
「ま、待て！降参だ！！降参する…！」
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作者名：harru071 | 作成日時：2022年9月15日 17時
