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お誘いをしたその日、集合時間を決めるときに一緒にその日のプランは私に任せてほしいとお願いした。本当は告白のタイミングをうまく図るためという下心有りきの提案だったが、きっとそんな私の考えを知らないトントンは疑うこともなく快く承諾してくれた。
「今日は何処行くん？」
「お昼ご飯食べてから、駅前で少し買い物とかできたらなって」
「そうなんか。俺も買い物したいもんあったから丁度ええな」
「本当？それならよかった！」
会話は今日の予定から、最近の身の回りの出来事へと。ここ最近話をする時間さえ取れなかったから、話す口は止まる事をしらない。トントンさんの周りの友達の話に声を立てて笑っていれば、いつの間にか今日ランチをする予定だったカフェへと着いた。
でも。そのカフェの入り口に出来ていた長い行列に私は言葉を失った。
どうしてこんなに人が多いの。
「結構並んどるな。予約とかは？」
「…ううん、してない。ここまで混んでるとは思わなくて」
友人と平日に寄ったことがあるカフェだった。その時は直ぐに入店できたから予約はいらないだろうと思っていたのに。でも今思い返せば、あの時は平日でしかも昼を過ぎた時間だったから空いていたのではないだろうか。更によくよく思えば休日の昼間なんて一番混みそうな時間帯なのにどうして予約しておかなかったのだろうと、後悔ばかりが押し寄せる。
美味しそうなメニューばかりだったからトントンも気に入ってくれると思っていたのに。申し訳なさに「ごめんね」と呟けば、トントンは「失敗は誰にもあるやろ。だから気にしてへんで」と柔らかく笑う。でもその優しささえも、今の私には少し辛くて頷きながらも顔を俯かせた。
＊
結局トントンがよく行くという飲食店で食事を済ませた。トントンがおすすめしてくれたハンバーグが美味しくて、食べるその瞬間まで落ち込んでいた気分も斜め上に上昇した。美味しいと溢した素直な感想にトントンは緩く微笑んだ。
ついでに、「Aが食べてくれるとこ見るの好きやで。ほんま美味しそうに食うからなあ」と思わぬ爆弾を落とされた私は、心臓が爆発してしまうのではないかと思いつつその羞恥を誤魔化す様に私は一口オレンジジュースを飲む。熱くなった体に程よい冷たさが喉を通り抜けていく。
机に戻したコップの中で、からりと氷が崩れて落ちた。
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ももね(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます！喜んでくださったようでうれしく思います。私自身も「お友達から始めませんか、」は特にお気に入りのお話でしたので続編を書くのはとても楽しかったです！この度はリクエストありがとうございました！ (2020年5月14日 22時) (
レス) id: 2fa0c60296 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - ももねさん» ももね様！リク消化ありがとうございます！もう好きすぎて言葉に表せないくらい好きです！ももね様！本当にありがとうございました！愛してます！ (2020年5月13日 22時) (レス) id: ed57538bc3 (このIDを非表示/違反報告)
ももね(プロフ) - 天真爛漫さん» ありがとうございます！天真爛漫さまのご希望に添えたなら幸いです。今後ともよろしくお願いします！ (2020年5月8日 10時) (レス) id: 2fa0c60296 (このIDを非表示/違反報告)
天真爛漫 - 作者様、素敵な作品を書くてくださり、ありがとうございました！！ (2020年5月6日 21時) (レス) id: 545c0410b5 (このIDを非表示/違反報告)
ももね(プロフ) - りんごさん» はじめまして！コメントありがとうございます。ありがとうございます…！好きなフレーズを題名にさせてもらいました！^^リクエスト承りました！執筆が完了次第投稿させていただきます。よろしくお願いします！ (2020年5月3日 23時) (レス) id: 2fa0c60296 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももね | 作成日時：2020年4月13日 19時
