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やや不思議そうにしながらも、ショッピ君は話を続ける。ちゃんと準備する手は止めないまま。二つのことを同時にできるその器用さ、羨ましいと思いながら味噌汁を啜る。
「俺。元々一人暮らしする予定だったんで勉強とかしてたんすよ」
「あー、確かにそう言ってたね」
そういえばと。理由を説明してもらう際、住んでいる所からじゃ通えないし、そもそも空いてる部屋もない。それでも行きたい大学だからと言われていたことをご飯を食べつつ思い出す。
「確かに新学期近くじゃ、部屋埋まってるもんねー大体」
「いえ、もう部屋は仮とはいえ確保してたんですけどね」
ふと、おかずに伸びかけていた箸が止まった。…あれ、私とショッピ君の間で何かすれ違いが起こっていないかい？え、でも。最初は見つからなかったからって言われてた気がするのですが。
食卓からショッピ君へ視線を移して凝視していると、視線に気づいた彼はふと悪戯な笑みを浮かべた気がした。
「大学に合格してから、Aさんが住んでる場所が俺の通う大学の近くだって聞いたんです」
「…うん？」
「これはチャンスだと思って、仮置きしてもらってたのを白紙にしてもらったんすよ」
言葉を準備していたかのように、ショッピ君の口から紡がれる事実たち。準備を終えたショッピ君はソファに座り、肘掛けに頬杖をつきながら瞳を細めている。
私はというと、次々に襲い掛かる情報の数々に早々に頭がパンクしそうです。ちょっと待て情報を整理しよう。
まず、部屋は既に決めていた。でも、私が近くに住んでるって聞いたから白紙に、した？待って聞いていた話と全然違う。というか、そもそもチャンスって何のチャンス？
思わぬ告白で頭がついてかない私の状態に気付いているのか、ショッピ君は楽しそうに笑いながら、詩でも唄うように説明を続けた。
「Aさんが俺に甘いのは理解してたんで、了承を得る段階はそんなに苦労するとは考えてませんでしたし、全くの予想通りだったので安心しましたよ」
どうやら私が相当甘やかしてることを本人は理解していたようで。気づかれていることを恥ずかしい思いながら、私の目の前にいる可愛い弟は何処に行ったんだと正直現実避難したくなりました。
この策士具合は、一体何処で教わったのでしょうね。
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ももね(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます！喜んでくださったようでうれしく思います。私自身も「お友達から始めませんか、」は特にお気に入りのお話でしたので続編を書くのはとても楽しかったです！この度はリクエストありがとうございました！ (2020年5月14日 22時) (
レス) id: 2fa0c60296 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - ももねさん» ももね様！リク消化ありがとうございます！もう好きすぎて言葉に表せないくらい好きです！ももね様！本当にありがとうございました！愛してます！ (2020年5月13日 22時) (レス) id: ed57538bc3 (このIDを非表示/違反報告)
ももね(プロフ) - 天真爛漫さん» ありがとうございます！天真爛漫さまのご希望に添えたなら幸いです。今後ともよろしくお願いします！ (2020年5月8日 10時) (レス) id: 2fa0c60296 (このIDを非表示/違反報告)
天真爛漫 - 作者様、素敵な作品を書くてくださり、ありがとうございました！！ (2020年5月6日 21時) (レス) id: 545c0410b5 (このIDを非表示/違反報告)
ももね(プロフ) - りんごさん» はじめまして！コメントありがとうございます。ありがとうございます…！好きなフレーズを題名にさせてもらいました！^^リクエスト承りました！執筆が完了次第投稿させていただきます。よろしくお願いします！ (2020年5月3日 23時) (レス) id: 2fa0c60296 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももね | 作成日時：2020年4月13日 19時
