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ダイニングに出てみれば、テーブルに広げられたご飯と味噌汁、その他諸々に今更ながら空腹を自覚する。でも、並んでいるのは一人前。向かい側にあるはずのショッピ君のぶんが見当たらない。
「ショッピ君のは？」
「俺は先に食べたんで」
「なんで？」
こんなだらしない姉と食べるのなんて嫌だみたいな遅めの反抗期かな。なんて見つめると、ショッピ君は苦笑いして、そんなことないすよと一言。その言葉にほっと安堵した。
「俺は今日、大学っすよ」
「あー、成程」
そういえばそもそも今日は平日だったなと思い出す。
寝起きの頭は本当に仕事しないなあ、なんて改めて自分のお頭の悪さに肩を落としながら椅子に腰を下ろす。
味噌汁とご飯からは出来立ての証拠である湯気があがっている。食べたくて仕方がなくて、急いで箸を手に取って、掌を合わせた。そうしていそいそと食べ始める視界の端では、ショッピ君も出かける準備を進めていた。
まず味噌汁を啜り、その暖かさにほっと一息。うん、おいしい。そうして、味噌汁が入ったお椀を片手にしばしの思考。それから、ちらりとショッピ君の様子を伺って、そんなに切羽詰まって準備している様子ではないことを確認した上で話しかけてみた。
「前から思ってたんだけどさー」
「はい」
「ショッピ君って料理上手だよね。家事もそれなりにこなせるし」
そもそも彼が此処に居る全ての発端は、三か月前のことだ。彼が通う大学が私の住むマンションに近いから、卒業まで居候させてくれと、そう頼み込まれた。
元より、私たちは従姉弟で、それなりに幼い頃から交流のある面識ある者同士。加えて私は、ショッピ君をそれはたいそう可愛がっていたものだから、その場で即答でOKを出した。可愛い弟に頼まれたんだ仕方がないよね。
そう。当初はお世話する気満々だった私ですが、今ではすっかりお世話される側です。此処に来た初日からショッピ君があれやこれやと動いてくれ、私は置いてけぼり。おまけに私よりうまい、効率が良い。…社会人として情けないですねほんと。
どこかきょとんとした表情のショッピ君を横目に溜息をついた。…勉強しよう。
＊→←後日、お揃いの食器を買いに行くカップルが目撃された ／ shp
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ももね(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます！喜んでくださったようでうれしく思います。私自身も「お友達から始めませんか、」は特にお気に入りのお話でしたので続編を書くのはとても楽しかったです！この度はリクエストありがとうございました！ (2020年5月14日 22時) (
レス) id: 2fa0c60296 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - ももねさん» ももね様！リク消化ありがとうございます！もう好きすぎて言葉に表せないくらい好きです！ももね様！本当にありがとうございました！愛してます！ (2020年5月13日 22時) (レス) id: ed57538bc3 (このIDを非表示/違反報告)
ももね(プロフ) - 天真爛漫さん» ありがとうございます！天真爛漫さまのご希望に添えたなら幸いです。今後ともよろしくお願いします！ (2020年5月8日 10時) (レス) id: 2fa0c60296 (このIDを非表示/違反報告)
天真爛漫 - 作者様、素敵な作品を書くてくださり、ありがとうございました！！ (2020年5月6日 21時) (レス) id: 545c0410b5 (このIDを非表示/違反報告)
ももね(プロフ) - りんごさん» はじめまして！コメントありがとうございます。ありがとうございます…！好きなフレーズを題名にさせてもらいました！^^リクエスト承りました！執筆が完了次第投稿させていただきます。よろしくお願いします！ (2020年5月3日 23時) (レス) id: 2fa0c60296 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももね | 作成日時：2020年4月13日 19時
