【ハイキュー！】好き、嫌い……大好き。独り占めは禁止です。【男主】

15 set ページ16

空が夕焼け色に染まる中、部活を終えた部員たちと俺は約束の肉まんを買うべく坂ノ下商店を目指し歩いてた。






「なーんか、懐かしいよなぁ……俺もさぁ、よく部活の後とか、買い食いしてたわ。」






昔を思い出し、感傷に浸る俺に飛び付いてきたのは夕焼けのように暖かな髪色をした男。





「＿＿Aさんっ！全国行ったんですよね！？すっげぇーー！！俺も行きたいっっ！！」




「…どわぁっ！？……こら、いきなり飛び付くなよ〜。ビビったじゃん！………え？全国？………行こう行こう！……皆で、ね？」




「おおお！！行こうっっ！！」





盛り上がる俺と日向を、月島がくすりと笑う。





「くくっ……行こう行こうって………そんな旅行とかじゃあるまいし……。」




「あーー！蛍、お前何その他人事！ゆるさーん！」





ムッとした表情を作り、月島の頭をヘッドロックすると、じたばたと暴れながら、どうにか逃れようとする月島。






「ちょっ！？離してくださいよっ///！！」




「嫌だね！俺はこのメンバーなら行けると思うから言ってんの！！そん中にはお前も入ってんだろーがっ！！」






わしわしと淡いはちみつ色をした髪を掻き回すと、隣にいる山口までオロオロと焦り出す始末。






「だ、大丈夫っ！？ツッキー？」




「だぁ！もうわかったから！！……わかったから離してくださいっ！」





月島の言葉に動きを止める俺は、再度意思確認をしてみた。





「……………本当に？ちゃんと、蛍も全国目指すんだよ？」





そっとその目を覗き込むとほんのりと赤く染まる頬。

プイと逸らされた視線は、地へと向けられていて。






「…………あんたがしつこいから……………目指すことにします///」






にっこりと微笑みを向けると、月島は俺の腕を振り払い背を向けてしまった。






「おお………月島が従順だ………！」



「さっすがAさんっ！カッケェ〜」



「で、でも、全国ってそんな簡単に行けるもんじゃ＿＿＿＿「エースが、んな弱気なこと言っちゃダメッス！！」へ？！に、西谷っ！？落ち着けって。」





澤村、菅原、東峰が話していた中に飛びいる西谷。

東峰のネガティブ発言を許さんと強い意思を込めた瞳で見つめてくる西谷にたじろぐ東峰。


そして、そこに援護するようにチャチャを入れる澤村と菅原。





「そーだそーだ！ネガティブ退散っ！！」


「まだ、んなこと言ってんのか！！ひげちょこめっ！！」

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