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248 game ページ9

【 青葉城西 side 】


「……あのさ、ずっと言わなかったけど、マジでやばくねぇ?こんな中で俺ら2セット目やるんだよな?」
「……はは、まあやるっきゃないよな。……ほんとAの凄さがこういう時によくわかるわ。」

 
花巻と松川がぼそぼそと話していると、その隣にいた岩泉が後頭部を掻きながら苦笑していた。

 
「本っ当すげぇよな、全く。でもAが出なくなっても盛り上げられるぐらい俺らも頑張るべ。……な、金田一?」


急に肩を叩かれた金田一が「うおっ」と驚いた声を上げる。そんな金田一に岩泉が企みのある笑みを向けると、金田一の目が見開かれた。金田一はこの会場の空気感に飲まれ、がちがちに緊張していたこともあり、固まっている。そんな様子を見て花巻らが吹き出しそうになるのをこらえ、それぞれ口元を押さえた。


「っはい!が、頑張りますっ!!」


思わず大きな声を出した金田一に主審が鋭い視線を向ける。だが緊張しているのは金田一だけではない。恐らくA以外は皆等しく、初めての全国の舞台でバレーをすることに気持ちが落ち着かない様子を示していた。そんな中でいつもと変わらず闘志を見せるAの姿はとても心強く感じる。“Aと一緒に戦うならば、何も怖くない”そう思わせてくれるほど。

 
「___じゃあ、今日もいくよ?……お前たち、信じてるよ。」

 
円陣を組み、互いの背中に触れる。及川のいつもの言葉に、みんなの表情がすっと変わり、その瞳には炎がともる。さあ行くぞ、とコートの内側へと歩を進めて


「__両校、配置について。___試合開始っ!」

ピーッ

主審の笛音が響き渡ると、陽和学園の3番の選手がサーブルーティンを始める。今回1セット目のローテーションはAに合わせた流れになっている。この1回目の配置はAが前衛で、スパイクを打ちやすくしている。次にローテを回すと、次はAがサーブ、というスタートから超攻撃型の陣形だ。

ドカッ

打たれたサーブが鋭角にこちらのコートへと飛び込んでくる。

 
「松っつんっ!」
「オーライっ!」

 
及川の声、それに応える松川がサーブの強い威力を全身でいなし、綺麗なAパスを及川の元へと返していく。同時にAが助走から、床をぐっと踏み込んだ。他の選手は誰も動かない中、Aだけが高らかな空へと飛びあがる。

___ガゴンっ!!

あっという間に振り下ろされた掌から打ち出された球は陽和学園の選手たちの誰の手にも触れることはなかった。

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狼派(プロフ) - 続き楽しみにしてますうううううううううう!頑張ってください!神作をありがとうございます! (7月22日 21時) (レス) @page26 id: 7687561dfd (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - あぁぁぁぁ、めっちゃ気になるやん!続き、楽しみに待ってますわ。応援しとります。頑張ってくなはれ! (2022年9月18日 16時) (レス) @page26 id: 257f098b04 (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン(プロフ) - 更新ありがとうございます! (2022年3月27日 21時) (レス) @page24 id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)
- 続きが楽しみです 頑張って下さい (2022年3月10日 13時) (レス) id: 5ca45dddad (このIDを非表示/違反報告)
山さん - ヒェ…………ついに稲荷崎戦来ましたね……ヒィィィィ……銀鏡くんがカッコよすぎる……稲荷崎推しだからスゲェ嬉しい……更新待ってます← (2021年9月24日 2時) (レス) @page23 id: a9954d5378 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:haroki | 作成日時:2020年3月16日 2時

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