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264 game ページ25

15−8___得点板は依然青城が優勢であることを示している。

ただ、コートの向こうを見る限り、稲荷崎の選手らはまだ探っている、そんな様子が伝わってくる。目を輝かせながらこっちの動向をチェックしている、そんな感じだ。

「___さて、タイムアウト後は、どう攻めてくるかね。」
「向こうには宮侑がいるからな。A封じに徹してくるだろーな。」
「そうそう!だからこそ、ここからが岩ちゃんたちの出番ってやつだね♪ちゃんと仕事しよね〜?」
「あ?誰に言ってんだテメェ…」

及川と岩泉が隣で話しているのをそのままに、俺は先ほどから角名とのマッチアップが楽しくて仕方がなかった。あの探るようなダイレクトな視線にぞくぞくが止まらない。あいつは俺の攻略法を探している。ただ、俺は世界レベルの場数を踏んできているのだ。そう簡単には攻略は出来ない。だから、よーく考えろ。考えて考えて、試行錯誤しまくって俺に喰らいついてこい___
そんな思考が止まらなくなっていた時、肩に重みを感じ、ハッとする。横を向くとそこにはコートの向こうに視線を向けたまま、楽しそうな笑みを見せる岩泉。

「……おい、全国ってのは、きっついけど楽しいなぁ。」
「……だな。でも、俺はまだ全然暴れ足りないわ。……な、次のサーブん時、“アレ”やるから。」
「!……おーまじか。じゃ、サービスエース確定だわな。」
「ふふ、任せろ。」

ピーーッ

不敵な笑みを岩泉に向けると、同時にタイムアウトの終了を告げる笛の音が鳴る。逸る気持ちをそのままにコートへと足を踏み入れると、すぐに向けられる挑戦的な視線。相手の気合十分な様子に俺の闘争心は火を放ち燃え盛る。そのあからさまな対抗心は、俺にとっての最高のご馳走。たまらないよね、本当。全部まとめてかかってこい、全部この手で潰してやる……そんな気持ちに掻き立てられる。

サーブを打つために花巻がエンドラインへと向かっていくのを感じつつ、俺はコートの向こうにいる侑をじっと見つめる。それに気づいた侑が少し驚いたように目を見開いたので、俺は舌で上唇を舐め好戦的な笑みを向けた。俺の明らかな挑発に対し、侑はやや動揺した表情を見せるものの「負けへんで」と小さく口を動かした。伝わっただろうか?俺がこれからやることが。きっと敏い侑だから、いずれ気づくだろうけど。


___plot.

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狼派(プロフ) - 続き楽しみにしてますうううううううううう!頑張ってください!神作をありがとうございます! (7月22日 21時) (レス) @page26 id: 7687561dfd (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - あぁぁぁぁ、めっちゃ気になるやん!続き、楽しみに待ってますわ。応援しとります。頑張ってくなはれ! (2022年9月18日 16時) (レス) @page26 id: 257f098b04 (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン(プロフ) - 更新ありがとうございます! (2022年3月27日 21時) (レス) @page24 id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)
- 続きが楽しみです 頑張って下さい (2022年3月10日 13時) (レス) id: 5ca45dddad (このIDを非表示/違反報告)
山さん - ヒェ…………ついに稲荷崎戦来ましたね……ヒィィィィ……銀鏡くんがカッコよすぎる……稲荷崎推しだからスゲェ嬉しい……更新待ってます← (2021年9月24日 2時) (レス) @page23 id: a9954d5378 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:haroki | 作成日時:2020年3月16日 2時

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