260 game ページ21
「そうだなー、調子乗ってくると確かに無茶なセットもしてくるけど、選抜だとあんましこうゆうのはないかな。どちらかというと敵味方どっちにも煽りが上手な選手だよ。セッティングはものすごい計算されてる上、丁寧だからめちゃくちゃ打ちやすい。」
「煽り上手はうちのだれかさんと似ている気がするけど。でもセッティングはさっきのシーンでも態勢崩れても的確なクイック上げてたし、相当な技術ってのはわかる。攻撃の幅が広いのはこいつのおかげだな。」
「……なにさなにさ、皆して宮侑を褒めたたえて。及川さんだってあれぐらいできるし！むっかつく！でも確かにめちゃくちゃうまいのが余計にむかつく！絶対あいつからツー取ってやるんだからっ皆もスパイク決めてよね！」
奮い立つ及川に頷きを返す。そうだ、確かに稲荷崎はすごいチームだが、俺たちだって負けていない。稲荷崎だって梟谷だって井闥山だってすべて倒していくって決めたじゃないか。そのために俺はこのチームに存在しているんだ。勝利のための弾丸となり、剣となるために。
その後も俺たちは稲荷崎分析に没頭していった。明日はついに俺たち青城のインターハイ本戦初日の試合だ。
＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿
俺たちの試合は第３試合。あと少しで前の試合が終わるため、Aコート近くのフロア内で試合の打ち合わせをしていた。今日のスターティングメンバ―は、及川、岩泉、花巻、金田一、松川(渡)、俺となり、俺のポジションはオポジット(スーパーエース)である。すでに気持ちは昂りつつある俺は、早くボールに触れたくてたまらない気持ちを必死で抑え込んでいた。
ピィ――――ッ
主審の笛の音が鳴り、試合の終了が告げられると、すぐにコートに入れるよう国見ら控えの選手たちが荷物の移動を始める。嬉々としてアップを始めるとネットの向こう側より聞きなれた声が俺を呼ぶ。
「Aくんっ今日はよろしくな〜！Aくんにトス上げられへんのは残念やけど、楽しませる自信はあるで？ま、勝たせてあげられへんけどな。」
笑みを見せつつ挑発してくる侑に同じく笑顔を返して。
「安心しろアツ。俺もお前を満足させられるぐらい暴れてやるから。覚悟しておけよ？」
口角を右側だけ挙げて見下ろすように最後の言葉を伝えると対峙する侑がぐっと目をつぶった。
「ぐっ……あかん、そないに格好良いこと言うんのやめてや。ぐっときてもうたやん！」
__It is expectation with a strategy.
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狼派(プロフ) - 続き楽しみにしてますうううううううううう！頑張ってください！神作をありがとうございます！ (7月22日 21時) (
レス) @page26 id: 7687561dfd (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - あぁぁぁぁ、めっちゃ気になるやん！続き、楽しみに待ってますわ。応援しとります。頑張ってくなはれ！ (2022年9月18日 16時) (レス) @page26 id: 257f098b04 (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン(プロフ) - 更新ありがとうございます！ (2022年3月27日 21時) (レス) @page24 id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)
月 - 続きが楽しみです 頑張って下さい (2022年3月10日 13時) (レス) id: 5ca45dddad (このIDを非表示/違反報告)
山さん - ﾋｪ…………ついに稲荷崎戦来ましたね……ﾋｨｨｨｨ……銀鏡くんがカッコよすぎる……稲荷崎推しだからスゲェ嬉しい……更新待ってます← (2021年9月24日 2時) (レス) @page23 id: a9954d5378 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haroki | 作成日時：2020年3月16日 2時
