217 game ページ8
午後の練習後、俺は約束通り烏野のメンバー達との練習に混ざっていた。始めこそ菅原や東峰らとスパイク練習をやっていたが、それはそれはしつこくせがんでくる影山に根気負けした俺は影山のサーブ練習に付き合わされることとなった。
「＿＿＿で、サーブトスは………って、近いっ！話しにくいっ！」
俺からサーブの指導を受けられるということが余程嬉しいのか物凄い近距離で見つめてくる影山にやや困惑してしまう。瞬きすらしない様には若干引いてしまうほどだ。
「え、あっすみませんっ！！銀鏡さんの話を聞き漏らしたくないんでっ！！」
またしても物凄い勢いで頭を下げ謝罪する影山に後頭部を掻きながら困ったような笑みを向けていると、同じくサーブ練習をしていた澤村がクスクスと小さな笑い声を上げた。
「いや、すまん。ついな。」
なおも笑いを残しながら片手を挙げる澤村にため息を返す。
「大地すげーわ。こんなんばっか相手してんだろ？尊敬に値するわ。」
「はは、まぁそれなりにな。………で、さっきの続きは？」
澤村の言葉によって再び始まったサーブ練習は主にジャンプサーブの強度を上げることに終始徹底し、何度も見本を見せてはコートの向こうで目を輝かせる西谷を喜ばせる結果となった。
……今回俺が烏野の練習に付き合ったのは、菅原達との約束もあるが、もちろんそれだけではない。
気になって仕方なかったのだ。烏野の"不調"の理由が。俺をざわつかせる"何か"への期待。
……何だろう。見えないものがありすぎて、こいつらと関わるのは止められない。視えるようで、視えない、そして、視えたようで、一瞬で様を変える烏野はいつも俺をワクワクさせてくれるんだ。
＿＿＿＿
その日の夕飯後、入浴を済ませた俺は宿泊棟を抜け出し、学校の門外へと出てきていた。
そう、ある男からの呼び出しに応えるために。
「＿＿＿＿よお。こんなとこまでよく来たなぁ、お前。」
その姿を視界にとらえ声をかけると、振り返った男が目を見開き、その表情を曇らせた。
「………遅かったですね。待ちましたよ。」
嫌みの籠った言葉に俺は苦笑を返すが、対峙する男は怪訝そうな表情のままこちらを見つめたまま動かない。俺は態とらしくため息をつくと、ゆっくりと男の側へと歩いていく。
「………ったく、連絡しなかったくらいで、いちいち拗ねんなよ。………サク……いや、"聖臣"。」
＿＿＿Not welcome visitors.
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雪マカロン - 好みにドンピシャにあってて凄く面白いです。1から7まで7週くらいするほど大好きです。続きまってます！ (2020年3月14日 7時) (
レス) id: 294dc32197 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ - すっごく面白かったです続きが気になるので無理のない程度で更新して下さると嬉しいです(*^^*) (2020年3月10日 23時) (レス) id: 61bf71a8cd (このIDを非表示/違反報告)
めあ - すっごい面白いです!!この作品大好きすぎます！更新待ってます!! (2019年11月30日 7時) (レス) id: 0ac1360618 (このIDを非表示/違反報告)
ナチ(プロフ) - 内容がヤバイ位ドンビシャです。応援してます♪ (2019年4月17日 18時) (レス) id: 1fe5fa25a0 (このIDを非表示/違反報告)
こと - 作品めっちゃおもしろいです！更新楽しみです (2019年3月23日 8時) (レス) id: ecf82d82cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haroki | 作成日時：2015年9月24日 22時
