213game ページ4
俺の言葉にネットの向こうの3番くんの目が見開かれる。……が、すぐにその表情は挑戦的な笑みへと変わった。
「＿＿＿！………忠告どうも。心配すんなって……吹っ飛ばねぇから。」
"絶対に受けてやる"って顔してんなぁ……。
じゃあ、しっかりもご期待に添えるもの、打たないとね＿＿＿
＿＿＿＿
その後も音駒の選手たちは順々にスパイクレシーブの練習に励んでいたが、結局7割程度の力で打ったスパイクでも成功率は3割程度という結果に後ろめたさを抱いてしまう。
しかし、音駒の監督である猫又監督はその結果に豪快に笑って見せると「それでいいんだ」と楽しそうに答えた。
「日本一……いや、世界一のスパイクなんぞ、そう簡単に受けられるようになれる代物じゃない。……まぁいい経験になっただろう。また頼むわ、銀鏡よ。」
「………そうですか。でも、黒尾たちなら慣れれば取れるはずですよ。……それだけのスキルは持ってますよ、あいつら。」
「ほほっ銀鏡にそう言ってもらえるなら光栄だわな。」
満足そうな猫又監督に挨拶をし、試合に向かう音駒のメンバーに合流すべく足早に向かった。
「銀鏡っ！」
「うおっ！？な、何？」
廊下に出るや否やすぐにかけられた声に驚き、振り返るとそこには3番くんと黒尾がいた。
「………さっきは、ごめん。………やっぱお前超スゲェよ。」
「………！それはどうも……でも、惜しかったよね。俺の本気スパイクに1発目で弾き飛ばされないだけ凄いからなぁ。」
対峙する3番くんは先ほど同様闘志を宿した目で俺を見つめている。
ゾクゾクと背中に走る刺激を感じつつ、再び騒ぎだそうとする己の中の獣を落ち着かせるように小さく息を吐く。
強靭なブロックは言わずもがなだが、超強打に全く動じずに向かってくるリベロも堪らない。
………まぁ実際止められるかどうかは別なんだけど。
それでも這いつくばってでも抗戦しようとしてくれる音駒の選手たちを俺は既に自分の中のお気に入りリストに書き加えているのだ。
「また頼むわ。必ず受けれるようになっからさ。」
「まぁ夜久のところに行く前に俺がブロックで止めるけどね。」
フフン、と挑発的な笑みを見せ、茶々を入れる黒尾に3番くんが「そうだ、働けMB。」と笑いを返す。そこに俺も同意を返したり、何だかんだしつつ笑いながら歩いていたらあっという間に体育館についてしまった。
「次は試合でな！」
「おー、宣言通り頼むよ。」
「げっ」
＿＿＿my favorite.
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雪マカロン - 好みにドンピシャにあってて凄く面白いです。1から7まで7週くらいするほど大好きです。続きまってます！ (2020年3月14日 7時) (
レス) id: 294dc32197 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ - すっごく面白かったです続きが気になるので無理のない程度で更新して下さると嬉しいです(*^^*) (2020年3月10日 23時) (レス) id: 61bf71a8cd (このIDを非表示/違反報告)
めあ - すっごい面白いです!!この作品大好きすぎます！更新待ってます!! (2019年11月30日 7時) (レス) id: 0ac1360618 (このIDを非表示/違反報告)
ナチ(プロフ) - 内容がヤバイ位ドンビシャです。応援してます♪ (2019年4月17日 18時) (レス) id: 1fe5fa25a0 (このIDを非表示/違反報告)
こと - 作品めっちゃおもしろいです！更新楽しみです (2019年3月23日 8時) (レス) id: ecf82d82cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haroki | 作成日時：2015年9月24日 22時
