224 game ページ15
「＿＿あれ？ツッキー、今日は仲間連れか？」
「……？はい？」
突然の木兎の言葉にそこにいた全員が動きを止めた。木兎の視線の先、体育館の入り口を見ると、そこにいたのはオレンジ頭の小さな男。
「んげっ！おチビちゃん……っ」
「……？相棒はどうしたのさ。」
「影山はまた一人で練習！研磨にトス上げてもらおうとしたら5本で逃げられた！」
「研磨が5本も自主練に付き合っただけでもすげぇぞ。」
「だから俺も入れてくださいっ！」
勢いよく飛び入ってきた日向。すると、隣にいたはずの及川がいつの間にかその導線を塞ぐかのように仁王立ちしていた。
「嫌だね！」
「んなーーっ！？大王様ヒデェっ！！」
見下ろすようにしながら、いい放つ及川。そしてそれに対しオーバーに落ち込む日向のやりとりに、またしても参入者が現れる。
「もちろんだっチビちゃん！これで4対4がそろったな！よっし試合やるぞーー！」
「……！アザースっ！」
「えっ！？ちょっ！及川さんを無視しないでよ！！」
及川の言葉を全く介さない木兎に及川が不満を述べるが、これもまた相手にされていない。岩泉とは異なるが木兎は木兎で及川へのオフェンスはなかなかのものだ、なんて感心していると、ポンと肩に衝撃を感じた。
振り向くと、そこにはひきつった笑顔の及川。
「………何なの、コイツら。本当に理解不能なんだけど。」
「そうか？ウケるだろー？」
「全っっっ然！つか、及川さん、おチビちゃんにトス上げすんの絶っ対嫌だからあっち行ってね！」
べーっと舌を出しながら日向を牽制する及川に俺と岩泉は盛大なため息を漏らすと、その姿を見ていた黒尾は腹を抱えて笑っていた。だが、牽制されている本人はというとばか正直に反対コートに入ると、ピョンピョンと跳ねながらウォーミングアップを始めている。
全く……翔陽は飽きさせねぇなぁ……
ま、折角だし、楽しんだ者勝ちだな。
そして決まったチーム構成は
〈俺、及川、岩泉、月島〉
〈木兎、赤葦、日向、黒尾〉
となった。なぜ月島がこちらに入ったかと言うと、黒尾が俺とのマッチアップを切望したことと、月島が俺とのマッチアップを拒否したためだった。……俺としては月島は常に冷静で無茶をしない性格らしく、ちょっと物足りなさを感じてしまう。……別に気にしてないけど。
「＿＿ヨォーシ！始めるぞー！」
木兎の声で4対4のゲームが始まる。
チラリと周囲を見るといつもの様子の二人がいて。俺は少しだけほっとしたんだ。
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雪マカロン - 好みにドンピシャにあってて凄く面白いです。1から7まで7週くらいするほど大好きです。続きまってます！ (2020年3月14日 7時) (
レス) id: 294dc32197 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ - すっごく面白かったです続きが気になるので無理のない程度で更新して下さると嬉しいです(*^^*) (2020年3月10日 23時) (レス) id: 61bf71a8cd (このIDを非表示/違反報告)
めあ - すっごい面白いです!!この作品大好きすぎます！更新待ってます!! (2019年11月30日 7時) (レス) id: 0ac1360618 (このIDを非表示/違反報告)
ナチ(プロフ) - 内容がヤバイ位ドンビシャです。応援してます♪ (2019年4月17日 18時) (レス) id: 1fe5fa25a0 (このIDを非表示/違反報告)
こと - 作品めっちゃおもしろいです！更新楽しみです (2019年3月23日 8時) (レス) id: ecf82d82cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haroki | 作成日時：2015年9月24日 22時
