211game ページ2
【 音駒side 】
突然大声を出し、咆哮する山本に驚く一同。……だったが、ただ１人孤爪だけは酷く迷惑そうな顔で耳を押さえていた。
「………虎。うるさいよ。」
「っだってよぉっ！クロさんが止められないくらいすんげぇスパイクだぞっ！？興奮すんに決まってんだろーが！！！」
唾を飛ばしながら更に大声で捲し立てられ、更に孤爪の眉間のシワは深くなっていく。
すると、つい先程コート上でその強打を受けていた張本人である黒尾が頭をかきながら態とらしいため息をついた。
「……はぁ〜あ。お前のせいでコメントするタイミング完全に逃したわ。……じゃ山本、次行っとくか？」
黒尾の挑発するような視線を向けられた山本は、不敵な笑みを浮かべると目を瞑り、その顔を左右に振った。
そしてゆっくりと歩き始めたと思ったら、2人のやりとりを見ていたメンバーたちの元へと近づき、足を止めた。
「フフッ……何言ってんスか、クロさん。次が俺なわけないじゃないっスか。」
なぜだか達観したような表情を見せる山本の真意が全く読めぬままの一行は不思議そうな顔つきわ浮かべている。
そして、その山本のふせられていた目がカッと見開くと同時に1人の選手の肩をガシリと掴んだ。
「っな！？ちょ、何すん＿＿＿」
「そう！！次に奴の超強打を迎え撃つのは我ら音駒の誇るレシーブの神であるこの夜久さんですっ！！！」
誇らしげな顔で言い放つ山本に唖然とする一同。
突然の表舞台に引き出された夜久は驚きの表情を見せていたが、次の瞬間にはその形相はみるみる変化していって。
「〜〜っんだけ騒いどいて、お前じゃないのかよ！？あ"ぁ"！？」
(((((夜久(さん)がキレたっ！！！)))))
小柄(本人の前では禁句！)だが迫力が半端じゃない夜久の姿に、音駒のメンバーたちは巻き添えを避けるべく、さっとその場から距離をとった。
こうなった以上キレた夜久を止めることは難しく、しかも今回は完全に山本に不利があるのだ。
「山本ぉ………てめぇのそのひん曲がった根性叩き直してやっからよぉ……」
「げっ！や、夜久さんっ落ち着いてくださいってぇっ！！」
夜久の声が轟く中、黒尾はそっと残りのメンバー
たちを呼び寄せ、小さな円を作った。
「……まぁ、あれは放っとこうぜ。とりあえず次、犬岡行ってこいよ。」
「あっはいっ！もちろんっス!」
こうして練習は再開されるが、その後、夜久のシゴキが夜まで続くことを山本はまだ知らない………
＿＿start a riot.
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雪マカロン - 好みにドンピシャにあってて凄く面白いです。1から7まで7週くらいするほど大好きです。続きまってます！ (2020年3月14日 7時) (
レス) id: 294dc32197 (このIDを非表示/違反報告)
あゆ - すっごく面白かったです続きが気になるので無理のない程度で更新して下さると嬉しいです(*^^*) (2020年3月10日 23時) (レス) id: 61bf71a8cd (このIDを非表示/違反報告)
めあ - すっごい面白いです!!この作品大好きすぎます！更新待ってます!! (2019年11月30日 7時) (レス) id: 0ac1360618 (このIDを非表示/違反報告)
ナチ(プロフ) - 内容がヤバイ位ドンビシャです。応援してます♪ (2019年4月17日 18時) (レス) id: 1fe5fa25a0 (このIDを非表示/違反報告)
こと - 作品めっちゃおもしろいです！更新楽しみです (2019年3月23日 8時) (レス) id: ecf82d82cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：haroki | 作成日時：2015年9月24日 22時
