夜空色の君へ【br】 (ページ6)

今日:3 hit、昨日:9 hit、合計:946 hit

twinkle6 ページ6

*

「でね、、ってきりやん聞いてる？！」

「あー、スマンスマンw」

きりやんってば僕の話全然聞いてないじゃん〜！！

「で、なんだっけ？」

ポロンという音とともにパソコンに“シャークん”という文字が表示される

まずい、

「やばい、僕今日も部活行ってなくて怒られるから通話抜ける！」

「おいぶるーく待てって！」

やだよぉ〜、僕この間すっごい怒られたんだから…

「あ、ぶるーく話あるんだけど」

「シャークん今日も部活行ってなくてほんとごめん！ほんとに！もうちゃんと行くから許して！！」

「いやちげぇって、Aさんのこと」
「え？」

“A”…！！通話退席ボタンをクリックしようとした瞬間シャークんの口から思いもよらない名前が出てきて思わずエイムを逸らす

「この間はちょっと叱りすぎた、サボりだと思っててさ。天文部行ってたんだよな、ごめん」

あのときは休んだ理由を言わなかった僕も悪かったし、別にシャークんが特別悪いわけではない

「うん…で、Aちゃんがどうかしたの…？」

恐る恐るシャークんに問いかける

そもそもシャークんが女の子のこと知ってるとか意外すぎるし、その子がAちゃんってもう聞きたいことが山積みなんだけど！？

「俺、家近いから1年のときからAさんにプリントとか届けててさ、今年から先生にもう大丈夫って言われて、てっきり転校したのかと思ってたら」

「ぶるーくと話してるの見かけてさ？学校来られるようになったんだって思…」

シャーくんの話を聞いて、少しずつ辻褄が合っていく。

綺麗な制服、

3年で部活に入る理由、

…でもクラスでの雰囲気と部活で話すときの雰囲気が違うのはなんでだろう？

「こんなこと聞くのって、あれだけど、、Aちゃんが休んでた理由って知ってる…？」

これでいじめとかが理由だったら、僕ほんとにお節介だな…

「なんだったっけなぁ、」

う〜ん、と考え込むシャークん。

しばらくして「あ！」と大きな声できりやんが何かを思い出したように話し始めた

「確か小さい頃から持病があるとかじゃなかったっけ、、、噂程度だからほんとか知らないけど」

「確かAさんって、1年の春からずっと休んでるんだよね。友達関係とかじゃ無かった気がする」

少し安心する反面、彼女が抱えているものが少し大きいものだと知って僕は言葉が出なくなった

ふと、今日の言葉を思い出す

いいや、僕はきっと今も星が大好きだ