出来損ないの私だから。【ハリポタ】賢者の石2 (ページ44)

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バレンタイン編④ ページ44

この場にいるのも嫌になってきて寮へ戻る生徒を追い抜きながら一足先に戻ろうとすると、校長の声が聞こえた

ﾀﾞﾝﾌﾞﾙﾄﾞｱ｢ああそうじゃ、ユウはこの後わしの所へ来てくれ｣

『……………(ぜっっったいに面倒なことが起きる)』

何も聞こえていない振りをして部屋に戻ろう

戻って直ぐに寝ればいいんだ

さすがに校長でも寝ている所には来ないだろう

………そうしよう

逃げるように自室に戻り、風呂も全て済ませた

パジャマにも着替えたし
よし、あとはこれで寝るだけだ

部屋の電気を消し、ベットライトをつけてベットに潜り寝ようとした

その時、

｢………失礼｣

『わっ…！！』

低い声がしたと共に身体が持ち上げられ、目に何か当たった

目を開けても真っ暗なままでなにが起きているのか分からない

規則的な振動が来ているため運ばれているのだろうか

恐怖と不安でなにか探そうと手を伸ばすと布に触れた

それが何なのか分からずもとりあえず握った

するとピタリと振動が止まったため困惑する

なにかまずいことでもしてしまったのだろうか

このままだとどうしよう

暗い、見えない、怖い

バーンズさん達のことも思い出してしまい無意識に身体が強ばる

握っているそれに身体をよせて力いっぱいに抱きつく

まるで人肌のような温かみのあるそれに抱きつくとほんの少し安心した

なにか草？薬？のような匂いもまた私を安心させる

それでも何も見えずにいるのがまだ怖くて

ぅぅ〜〜……

と声を漏らしているとそれがまた動き出した

変に動いて落ちるのも嫌なため強く抱きつく

しばらくすると人の声が聞こえてきた

｢〜〜〜〜〜〜。〜〜〜〜じゃった｣

｢全く……〜〜〜〜〜にして〜〜〜｣

｢いいじゃないですか！〜〜〜〜〜〜すし｣

｢まあまぁ、たまには〜〜〜〜〜ろう｣

｢いつもこんなことをされると困ります｣

｢年に一度のイベントですよ。先生？｣

この声は……校長に、マクゴナガル先生……ロックハートも

ルーピン先生まで？？

ハグリッドの声もする…何でこんなに……

知っている声が聞こえ手を離す

ﾙｰﾋﾟﾝ｢あぁ、連れてきてくれたんだねありがと…ぅ……｣

ﾀﾞﾝﾌﾞﾙﾄﾞｱ｢ほう…｣

ﾏｸｺﾞ｢まぁ…あら…｣

ｷﾞﾙﾃﾞﾛｲ｢これはこれは！！！｣

『？？…？？？』

何が起きているのか分からず目も見えないのに顔をあちらこちらに向ける