出来損ないの私だから。【ハリポタ】賢者の石2 (ページ20)

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苦しいのは私だけでページ20

ｼｪ「ウィンガード・レヴィオーサー」

ﾌﾘ「よく出来ましたぁああぁ！？」

羽は少し浮いたと思うとボン！！と音を立てて爆発した

シェーマがと羽が黒く炭づいている

驚いて思わずついていた頬杖からガクンっと落ちた

ﾊﾘ「先生、新しい羽が必要みたいです……」

ハリーのその声と共に授業の終わりの音が鳴った

結局、出来たのはまたしてもハーマイオニーのみだった

私はハリーとロンと共に寮に戻っている

いつの間にかハリーたちと行動することが当たり前になっていた

落ち着くのだ、物凄く

私と同じように何も知らないハリーが居るからだろうか

ﾛﾝ「いい？レヴィオーサよ。あなたのはレヴィオサー」

『………やめとけよ、』

授業中のハーマイオニーの言葉にまだ怒っているロンが真似をして文句を言っている

言ってもハーマイオニーには色々と教えて貰っている

ロンがハーマイオニーに悪口を言うのを止めない訳にはいかない

ﾛﾝ「君はあいつの味方をするのか？英雄に味方されてて羨ましいよ、ほんとにね」

『味方しているつもりはない』

ﾛﾝ「ユウなら分かると思ったよ！……嫌味な奴、全く。だから友達がいないんだよ」

ロンがそう言うとハーマイオニーはロンの右肩にぶつかって行ってしまった

一瞬見えた彼女の顔は泣いているように見えた

……まさか…！

ﾊﾘ「聞こえたみたい……」

ああ、やっぱりだ

ハリーの声でもしかしたら、が確実に変わった

私が止められなかったからだ

『………ウィーズリー』

ﾛﾝ「な、なんだよ……」

『………あとで謝っておけ、絶対にだ、いいな』

ﾛﾝ「なんで僕があんな奴に謝らないと『黙れ』！…」

『今だけの感情で永遠に離れ離れになっても良いのか、もう2度と………戻れないかもしれないんだぞ….』

『ｯ……すべき事ぐらい、わかるだろ』

ロンをぎっと睨んで私はその場から立ち去った

今はただ、お互い素直になれていないだけだ

大切な人を失うのは、私だけで充分じゃないか

あいつらは慣れていない

慣れてはいけないんだ

こんなにも苦しい感情に、

忘れる事のできないトラウマに

私が苦しんで、嫌われて、それで済むのなら

喜んで引き受ける

だからどうにか

関係を大切にしてくれ＿＿＿＿