関西魔法魔術学校

とあるスリザリン生の一日 ページ9

僕の一日は同寮の恭平に起こされるところから始まる

恭平も昔は当時の監督生に起こさされる側だったが監督生になってからは逆に起こす立場になってちょっとしっかりした(当時の監督生も昔は起こされる側だったとか…)

半分寝ぼけながら身支度を済ませ大広間で朝食をとる

クィディッチの寮別対抗戦が近いこともあってかいつもは先生に怒られながらも席を移動する生徒が後を絶たない大広間で誰も席を立たない(それだけ寮対抗杯が接戦であるということなんだけれども)

朝食後は恭平と別れて授業に行く(あれでもうまいこと何教科かO.W.Lを切り抜けてN.E.W.Tレベルの授業に行けているのだから驚きだ)

一限の授業は僕の苦手な変身術

丈先生は不器用なら不器用なりに練習あるのみというけど僕はまだ完全にネズミをゴブレットに変えられない

それこそ他寮の一つ上の先輩にはすでにアニメ―ガスとなった人もいると聞いた

…今度教えてもらいに行こうかな

二限は三年生からの新教科で魔法生物飼育学

担当の桐山先生は薬草学でお世話になった(物理的に)けどまさかここでもお世話になる(物理的に)なるとは思ってなかった

案の定禁じられた森の中で迷子になった挙句ケンタウルスに魔法を当ててしまい大倉先生と大吾先生に応援に来てもらう羽目となってしまった

こんなことがあったので三限は数占い学でしたが先生からのお説教になった

誰からお説教を受けるか決めていいと言われたが大倉先生以外の二人はキレたら怖いともっぱらの噂が立つ人たちなので大倉先生にお願いした…(全然怖かった二人よりマシってだけで全然怖かったよ)

大倉先生にこってり絞られた後桐山先生から夜までに3000字の反省文を言い渡された僕はげんなりしながら四限の魔法薬学に向かった

…魔法薬学？

…担当大吾先生じゃね？

何とも言えない負の連鎖で授業が飛んでお怒りの大吾先生の授業を受けることに

無言の圧がひしひしと伝わってきて生きた心地しなかったな…

本当はお昼を食べたらクィディッチの練習をしようと思ってたけど反省文があるからおとなしく自室で反省文を書く

今日は木曜だから夜に大好きな天文学の授業がある

どうしてもそれには出たい…！

ということで反省文常習犯の恭平の力を借りて何とか反省文の提出に成功した

そして晴れ晴れとした気分で向かった天文学の授業で丈先生に昼間のことをいじられたのは一生忘れないと思う

スリザリン三年生 道枝駿佑の(ちょっと災難な)木曜日

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