KIZUNA

自信喪失　　⛄🤍 ページ1

白side

僕は、誰からも選ばれなかった

可愛い自覚あったし、１番可愛いと思ってたのに

くそ

めめが励ましてくれたけど、俺……自意識過剰だった？

だから可愛い、ラウ可愛いいって言ってくれてたのか

それからとゆうもの、俺は必ず聞くようになった。

白(めめ、俺、可愛いい？)

黒(可愛いよ)

白(ねぇ、本当に可愛い？大丈夫かな？)

黒(大丈夫だって！お前は、可愛いよ)

めめの言葉だけじゃ、この不安は消えないよ

白(康二くん、僕、可愛い？)

橙(今日も可愛いで)

白(今日もってなに？今日は、どうなの？)

橙(やから、めっちゃ可愛いいで)

黒(おかしいぞお前、何かあった？)

白(おかしくないもん、あ、しょっぴー！！
僕の事どう見える？可愛い？可愛い？？)

青(可愛いよ、可愛いい)

白(棒読みじゃん、もういい……ふっかさん！！)

紫(ラウから来てくれるなんて、今日はいい日だわ)

白(ねぇ、僕って可愛い？)

紫(可愛いよ)

白(ハァ………)

聞き方がダメなのかも、可愛いって聞かれたら

可愛いって言ってくれるのは、当たり前なんだよ！！

そんな事も分かんなかったのかよ、俺

何て言ってほしいんだろう、何を求めてるんだろう

もう分かんない、自信なくなってきたよ

鏡の前で自分を眺める、背も高いし

男だし可愛いく見えないよね、可愛く……ハァ……

黒(ラウ)

白(………)

めめが俺の頭を撫でてから、隣に腰をかけた

黒(気にしてんだろ？選ばれなかった事
ラウールは、可愛いって全員が分かってんの
その可愛さをさ広めたくないってか、そのさ
可愛さは俺達だけのものにしときませんかって
俺が提案したの、だから誰もお前の事を選ばなかった
本当は……ここだけの話
存在自体可愛いの、ラウールお前だから、あれは
カモフラージュ的なやつだから、元気だせよ！な？)

白(めめ……)

黒(泣くなって！お前の笑った顔見せて
その笑顔が誰よりも可愛いいから、笑えよ、ラウ！！)

白(キャハハ)

僕が笑えば、めめも笑う僕達の笑いにつられて

他の皆も笑っている、そして

紫(ラウ、ごめんね
めめ……カモフラージュだったの、俺の可愛いは？)

黒(あ、聞こえてました？)

紫(聞こえてました…じゃねぇわ、でも
ラウの可愛い存在に、負けるのは認める)

橙(認めるんや、ホンマに可愛いもんな、ラウは)

皆からの可愛いをもらってからは、自信を取り戻した

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