五十六 剣心side ページ9
剣心「ん…」
目を覚ますとAの膝で眠っていた。
『おはよう剣心。朝だよ。』
Aは俺の髪を撫でるように優しく梳くと、にっこり笑った。
剣心「…!!すまん!俺はこのまま眠ってしまったのか!?A眠れなかったんじゃないのか!?」
まずい事をした…女人にそんな無茶をさせるなんて!
『しーっ…操ちゃん起きちゃうから静かにして。…私は大丈夫よ。さっきまで少し眠っていたから。』
見ればもう片方の膝で操殿が眠っていた。
剣心「相当辛かっただろう…しかも2人。本当にすまん。」
『いいってば。剣心の寝顔も見れたことだし。…寝言も聞けたし。』
剣心「なっ!?俺はなにを!?」
寝言だと…下手したらとんでも無いことを口走っていたかも…
『ふふっ…』
操「うーん…ん?ここは…」
操殿が起きた。
『おはよう操ちゃん。』
操「あれ!?何で先に行かなかったの?」
剣心「拙者たちの旅は訳あって危険が伴う。ついてくるなら他人のふりをしていてくれ。お主のことだ、無茶をしてもついてくるのでござろう?」
操「!当たり前よ!何が何でも蒼紫様に会うんだから!」
剣心「それでは行くでござるよ。…A。」
『なぁに?』
剣心「おぶされ。」
『ええ…悪いわよ。』
剣心「いい。Aが体を壊す方がよっぽど悪い。」
『それじゃあ…お願いしようかな?』
そう言ってAは俺の背に体重を預け、すぐさま眠った。
きっと相当辛かっただろう。2人分の膝枕は。
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剣心 - ししおにキスされんのはゴメンだなww (2018年4月3日 18時) (レス) id: d86426f788 (このIDを非表示/違反報告)
柚姫 - 本当だ!すみません、ありがとうございます! (2016年5月28日 22時) (レス) id: 3ebe891132 (このIDを非表示/違反報告)
蘭秀(日本史love)(プロフ) - オリフラ立ったままですよ〜!このお話好きなのでこれからも期待してます♪ (2016年5月28日 19時) (レス) id: 9e25d5fa86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柚姫 | 作成日時:2016年5月28日 8時