七十三 ページ26
一度葵屋に戻ってきた一行。
操「刀どうすんのさ?緋村。」
剣心「ああ、そこらの刀鍛冶に頼もうと…」
『あの刀を作るには相当な技術がいる。ここらでは無理な話よ。』
Aが肩をすくめてみせた。
操「んー…ダメ!納得いかない!」
『えっ、操ちゃん!!』
操はそう言うと外へ出掛けてしまった。
『あーあ…どうする?』
剣心「うーん…大丈夫だろう。放っておこう。」
何処か客観的な剣心に苛立ったAは彼の脳天に手刀を入れた。
剣心「いたたた…何するんだ…」
『なんで剣心がそんなに客観的なのよ。』
剣心「今慌てたって、どうにもならないだろ。」
『…はあ。』
変なところが冷めている剣心に呆れかえっていると。
『あ、鳩。』
鳩が一直線にこっちに飛んできた。
そして剣心の額にくちばしが突き刺さる。
『!?剣心!!』
剣心の額から血が噴き出した。
…まあ、天誅だな。
剣心「おろ!」
その鳩は手紙を持っていた。
『操ちゃんから手紙よ。』
剣心「操殿から?」
『えっ…“青空夫妻のとこの伊織が拉致された”って…』
剣心「A!翁殿に至急伝えろ!俺は先に行く!」
『わかった、でも待って!』
Aが己の刀を腰から抜き、剣心に渡した。
『剣心の逆刃刀は無いんだ。私のを持ってって。』
剣心「…ありがとう。」
剣心はそれを受け取る。そしてAに一つ口付けを落とすと窓から飛び出していった。
『さて、私も行くか…』
Aは呟くと階段を下りていった。
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剣心 - ししおにキスされんのはゴメンだなww (2018年4月3日 18時) (レス) id: d86426f788 (このIDを非表示/違反報告)
柚姫 - 本当だ!すみません、ありがとうございます! (2016年5月28日 22時) (レス) id: 3ebe891132 (このIDを非表示/違反報告)
蘭秀(日本史love)(プロフ) - オリフラ立ったままですよ〜!このお話好きなのでこれからも期待してます♪ (2016年5月28日 19時) (レス) id: 9e25d5fa86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柚姫 | 作成日時:2016年5月28日 8時