【るろうに剣心】ある優しい人斬りのお話。 (ページ35)

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三十三主side ページ35

あれからお互いずっと黙りこくったまま山の中を歩き、内務省に向かっている。

なんか、すごく気まずい。

剣心は相変わらず女の人みたいだった、顔色もとてつもなく悪い。

これがあの伝説の人斬り様だとは誰も思わないだろう。それくらい…抜刀斎が普通の人に見えるくらい平和になったこの世の中を乱す者がいる。

…真実は何としてでも阻止しなくては。

剣心「A…」

『うん？何………！？』

剣心が人目もはばからず抱きついてきた。

まあ、まだ山の中なので人はいないが。

心臓が途端に煩くなる

『なっ…！？おい、剣心？』

剣心「何でもないんだ、唯暫くこうさせてくれ。」

声が震えている

『…うん、わかった。』

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『あのー、剣心さん？』

剣心「うーん？」

『いや、うーん？じゃねーよ、何時まで抱きついてんだ助平』

剣心「おろっ、ケチくさいでござる…」

『んなことないわ！寧ろ逆だし、どれだけの時間が経ったと思ってんの』

30分は経ってた。

『早く行くよ。』

剣心「わかった。」

若干嫌そう。

何とか説得して剣心の重たい足を動かした。

途中でまた抱きついてきそうだったから平手打ちをかました。

剣心に30のダメージ！！

剣心は力尽きた…((

そんなこんなで、すったもんだしていると嫌～な声が聞こえてきた。

鳥肌が立って、冷や汗が滝のように出てきた

恐らく私の顔色は相当悪い。

煙草の煙が臭い。

斎藤「抜刀斎に……Aまで。何やってんだ阿呆共。」