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翌日の朝。イルミが起きないように細心の注意を払いながら支度をし、部屋を出た。
途中で起きるだろうなとは思ったが、本気を出せば案外起きないものである。
『さて……まずはテンチョウさんのとこに行かなきゃ』
テンチョウさんとは、カフェバーを経営している知り合いの女性である。
昨日買ってくると約束したバニラアイスを販売しているのが、その店だ。
『人気だからなぁ。残ってるといいけど……』
朝早くからそのアイスを買うために店を訪れる客は少なくない。
自身もその一部を構成しているが、今日は必ず入手したいのである。
開店時間直後に店に着くと、テンチョウさんは笑顔で歓迎してくれた。
「いらっしゃーい！ 久しぶりだねA！」
『ほんとにね！ 半年ぶりとか？』
「えっ、そんなに経つ！？ ……あ〜そっか。うちの猫預かってもらってから、会ってなかったか……」
『そうそう。デクロさんは？ 元気？』
デクロさんとは、テンチョウさんが飼っている猫のことである。
でっかい黒猫に育ってしまったから、デクロと名付けたそうだ。
「元気よ〜！ 今は二階にいるけど、しばらくしたら下りてくると思うわ」
『そっか。じゃあ、コーヒーとサンドウィッチお願いします。あっ、あと……』
私はバニラアイスの在庫があるかを聞いた。
基本的にあのアイスは店で飲食をしなければ購入できないことになっている。
店内には既に結構な数のお客さんがいたため、先に聞いておいた方がいいと思ったのだ。
「ギリギリまだあるよ〜！ あ、この前デクロさん預かってくれたお礼におさえとくよ」
『ありがとう！！ ……あの、二人分って可能？』
「大丈夫だけど……え、何。誰かに食べてもらいたいとか？」
『その通りですが』
「……彼氏？」
『仕事仲間』
「……チッ」
『なんで舌打ちしたの？！』
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梨色 - ありがとうございます！時間が取れた時に少しずつ書き進めていこうと思っています。 (2022年11月23日 19時) (
レス) id: bfcd433b02 (このIDを非表示/違反報告)
和 - 更新頑張ってください！ (2022年11月23日 16時) (レス) @page3 id: 06de6e20e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梨色 | 作成日時：2022年11月16日 23時
