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実験12回目 ページ12

「まぁ、ざっと調べて連続殺人鬼はこの街周辺をうろついている。凶器は刃物。恐らく男性。年齢は10代から20代前半までだそうだ」
「白骨死体ばりの年齢層の広さね…」
メリヤスは顎に手をかけてうーんと唸りながら呟いた。職場から帰って来た父はフーっと息をつき、スーツジャケットを脱ぎながらしょうがないだろー、有力な目撃情報はまだないんだから、と言う。
「んで、どうやってそいつ仕留めるの?」
私は疑問を父にぶつける、すると父はいい質問だ、アリサと言いながら地図をバサッと広げた。父は指を指して
「まず、この殺人鬼くんはここ、実はかなり俺達に近いとこで人を殺している。それからもうすこし離れてここ、さらにまたこの川沿いに南に降りて戻ってきていな。そこで転々とまた殺人を繰り返しているみたいだ」
場所を転々と変えるのは警察に捕まらない為かもな、と父は付け加えた。
「それなら、おそらく…」
とん、と蘭丸が地図上に指を置く。
「ここ周辺に出没する可能性があるね」
「ご名答さま」
それから父とメリヤスと私とで作戦を立てた。派手な行為はそこらを警戒している警察にもばれたらまずい。やはりあのときと同じく、殺人鬼がやってきたら蘭丸を使って周辺部の街灯や電気を落とそう、ということになった。そうすれば警察の少しは電気機関会社への見回り、問い合わせで分散するだろうと父は予想立てた。
「なに、警察の手を煩わせる前に俺達が殺人鬼を殺すだけだ、心配するな」
と父は蘭丸の頭をぽんと撫でた。
「AIロボットに感情のプログラムは施されていないよ」
そうかい、と顔にぐるぐる巻いた包帯の下で父はおそらく目を細めて笑った。

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りな(プロフ) - 書き人知らずさん» ありがとうございます!そう言われると励みになります!これからも更新頑張ります! (2018年5月19日 22時) (レス) id: 00593af5f9 (このIDを非表示/違反報告)
書き人知らず(プロフ) - pixivsketchから飛んできました!拙い文なんかじゃないですよ。すごく面白いです。こちらでもpixivsketchでも絵や小説が更新されるのを楽しみにしていますね。 (2018年5月19日 22時) (レス) id: bdbb5f59e7 (このIDを非表示/違反報告)
りな(プロフ) - イメージソングは「不完全な処遇」でお送りします。(黙れ) (2018年5月9日 20時) (レス) id: 00593af5f9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りな | 作成日時:2018年5月9日 18時

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