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【おと＿さん】
【＿かないで＿＿とうさ＿！！】
【少しで＿か＿…】
【わたしを＿＿＿＿＿…！！】
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嗚呼だから嫌なんだ。右のことを考えるとあの時を思い出す。あの時を思い出したら私の世界から色が消えるんだ。
目の前に迫る爆豪くんのクリーム色の髪も、鋭く此方を睨む赤い双眸も。白と黒に塗り替えられていく。私は茫然とそれをみつめ、痛みを受け入れる様にゆっくりと瞼を閉じた
変な話だけど
最後に見たのは爆豪くんの少し焦った顔。
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ピッ…ピッ…ピッ
心臓が跳ねる度に波経つ病院の機械
母の泣く姿に
虚ろな目をして天井を見つめる幼い少女
【おかあ、さん。わたし、、ね。】
【…つかれちゃ、た】
何もかも諦めた光のない瞳。
この頃からだっけ、右を使うのが怖くなったのは。使おうとするとあの時のトラウマが蘇って手が震える。
身体はなんともないのにビリビリと雷が身体中に走る感覚が忘れられない。
【わたし、…わたしねお母さん＿＿…】
幼い私が徐に母をみつめた。
母は、濁った私の瞳を見て怯えたように肩を震わせていた。
嗚呼、私この時なんて言ったんだけ。確か酷く母に泣かれた覚えがある
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柑橘系の爽やかな匂い
頬にあたるふわふわとした何か
暖かくて硬くて…なんだか安心する……。
なんで私爆豪くんにおんぶされてんの
いや待ってこの人、他人をおんぶとかできるんだ←
『顔が痛い』
「…てめぇが避けねェからだ」
『人でなし』
「うっせェ起きたんなら降りろ｣
『……嫌だ。』
「はぁ？！」
『もう少し、…もう少しだけお願い。』
「…」
爆豪くんには悪いけど、でもこうして誰かにおぶって貰ったのは初めてなんだ。
離れてしまったらもう二度とこんな暖かい気持ちになれる日は来ない、そう思ったから、思ってしまったから爆豪くんの首に回していた手に、ほんの少し力を込めた。
意外な事に爆豪くんは何も言わずそのまま歩いてくれた。
目覚めた私をおぶる理由も必要もないのに
爆豪くんの癖に…変なの。
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人間失格な人間？２←(プロフ) - 囚人さん» コメントありがとうございます！はい。予定としては爆豪君にしようかな、と考えています。更新頑張ります！ (2018年12月29日 21時) (
レス) id: 728099f7d0 (このIDを非表示/違反報告)
囚人 - 面白いです！更新ファイト！です。落ちは決まってますか？ (2018年12月29日 21時) (レス) id: 235e75e60a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：人間失格な人間？ | 作成日時：2018年6月15日 23時
