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橙side
「もう寝よか？」
「はい。」
一年半ぶりに僕の家に入ったAは、
特別何の反応も示さへんかったけど、僕は逆にそれが嬉しかった。
ごく自然に、いつもの生活に戻れた気がしたから。
いつもと違うのは、
同じベッドに入って、
すぐ隣に彼女がおるのに、
…何も出来んこと。
他のメンバー、こんなこと耐えてはるの？
いや、たまってるとかそんなことやなくて…
いやいや、
たまってんで‼
彼女がいなくなってから他の相手がいたわけやないし…
そんな風に一人悶々としてる内に隣から聞こえてくる規則的な呼吸音。
(もう寝てる…。)
彼女の方に向き直り、静かに眠る顔を眺めた。
カーテンの隙間からさす月明かりが彼女の顔を照らし、白い肌に映える長い睫毛と艶やかな唇にゴクリッと喉がなった。
そっと布団から腕を伸ばし彼女の頬をひとなですると、彼女の体温が手のひらを伝って、僕の心を温かくしてくれる。
今までは、Aを腕の中におさめたまま眠ることがほとんどやったけども、
…今はこれで我慢。
メンバーとの約束もそうやけど、
僕自身彼女をカラダだけの対象にしたくない。
気持ちまで通わせたいって思う僕は、
多くを望み過ぎなんやろか。
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sangozygo(プロフ) - 初めまして。最初から最後まで一気に読ませていただきました。すごい面白かったです！！ありがとうございました。誰を選んだかは自分の脳内で楽しませて頂きますね(笑) (2017年6月28日 11時) (
レス) id: e74e44746d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芹生 | 作成日時：2017年4月25日 20時
