・黄さん ページ30
黄side
仕事が終わったタイミングで章ちゃんから連絡が入った。
理由も言わずちょっとこれへん？って。
特に予定もないから、その足でメンバーがおるスタジオの楽屋へ向かった。
楽屋から廊下までもれ聞こえるいつも以上に騒がしい声。
ガチャ
「おつかれ〜、
って、…誰この子？」
ドア開けた瞬間ニコニコしとった子供は、
俺の顔を見るなり横山くんの方へ行ってしまった。
赤「ヨコの子や。」
黒「ちゃうわ、あほ。」
こちらを見つめる目は、よお見ると片目だけ灰色。
不安そうに眉はたれ下がって、口は真一文字にぎゅっと結ばれたままやった。
ちっちゃい両手は横山くんの服を掴んだまんまピクリとも動かへん。
「タマちゃん、恐ないで〜。
見た目アレやけど優しいおっちゃんやで。」
明らか俺をディスった章ちゃん。
「章ちゃん、見た目アレってなに!?
ってかタマちゃんって…
は？タマ！？」
「タマちゃん、この人はなぁ、
亮ちゃんって言うねんで？」
マルがタマと呼んだ子供に説明しとる。
まさか…本当にタマなワケないやんな？
「ままぁ。」
「大丈夫やで、どっくん女の子の扱い慣れとるから。」
「ちょ、横山くん、
変なこと言わんでよ。」
「…りょぉちゃ？
どっくん？」
緑「呼び方混ざってまうなぁ〜。
いっそのことパパって呼べばええんちゃう？」
赤「おい、大倉。
これ以上散らかさんでええねん。」
ーーーーーー
あの後すぐ、横山くんが事の次第を教えてくれた。
信じられへん事やけど、まさかみんな揃って俺にドッキリ仕掛けとるとは思えへんし、
タマって呼ばれとる子供を見れば、
なんとなく彼女の面影が、なくもない。
にしても、
…意味わからへん。
起きたら子供になっとるなんて…
そんなこと実際あるん？
しかも、記憶もだんだん無くなってきてるって…
もはや、ほんまの子供やん。
どないすんねん。
「りょぉちゃ！！りょぉちゃ！！」
警戒心が溶けたんか、俺の目の前でぴょんぴょん跳ねながら俺の事を呼ぶタマ。
「ん？なに？」
現状に納得出来へんで、
騒がしいタマに若干のイラつきをおぼえてんけど、
出来るだけやんわりと優しく返答した。
「りょぉちゃ、かっこい。
りょぉちゃ、しゅき。」
そう言って抱きついてきたタマ。
橙「あらま。」
緑「ママ、どないします？」
赤「亮、完全落ちたな。」
(はぅっ、可愛いっ。)
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芹生(プロフ) - ゆうき様、コメントありがとうございます。更新お待たせして申し訳ありません。作品出来次第、更新させていただきますね。 (2017年8月2日 7時) (
レス) id: a784c79873 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - 更新、待ってます (2017年7月31日 23時) (レス) id: cd0c82d3f8 (このIDを非表示/違反報告)
芹生(プロフ) - 起死回生様、コメントありがとうございます。応援して下さって本当に嬉しいです。 (2017年4月29日 18時) (レス) id: a784c79873 (このIDを非表示/違反報告)
起死回生 - これからも頑張って書き続けてください！応援してます( ´ ▽ ` ) (2017年4月29日 5時) (レス) id: 213e36fc05 (このIDを非表示/違反報告)
起死回生 - とても面白くって一気読みしました､､､(´；ω；｀) (2017年4月29日 5時) (レス) id: 213e36fc05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芹生 | 作成日時：2017年4月10日 8時
