・黄さん ページ20
黄side
俺の名前を呼びながら、
抱きついて首元に顔を埋めるタマ。
スンスンと鼻を擦り寄せる姿はタマという名の猫というより、小型犬みたいでくすぐったさに身をよじった。
「いいにおい〜。」
仕事上がりやしそんなわけないやろって思うたけど、
タマからの褒め言葉は悪い気はしない。
…というより嬉しい。
いや、ほんまかなり嬉しい。
ついさっきまでの章ちゃんへの怒りを忘れ、
自然と口元がほころんだ。
(ええにおいなら、タマの方がするやん。)
鼻腔をくすぐる彼女特有の甘い香り……
……に混じった酒のにおい？
においってか、
グイッ
「酒くさっ！！！！」
普段彼女から香ることのない酒のにおいに驚き、
タマの両肩を掴んで体から引き剥がした。
目前にはヘラヘラ笑う彼女。
「…タマ、どしたん？」
紫「タマなぁ、酒飲むと甘えたになんねん。」
赤「…みたいやなぁ。」
紫「前、一緒に舞台やったあとに打ち上げで
黒「そこまではタマに聞いた。」
紫「聞いたんならなんで飲ませんねん！！」
緑「まぁまぁ、…それで何？」
紫「他の共演者に勧められて、断れんくて飲んで…」
橙「それでこうなりはったと…」
紫「そういうこっちゃ。
もう大変やったんやで、
…俺から離れんで。」
赤「は？」
紫「俺から離れんのや、タマが。
しまいには、他のメンバーどこや〜、
言うて。
今思えば、俺ら限定で甘えたになるんかもしれんなぁ…
気が緩むいうか…」
赤「は？」
紫「俺としては、他の男の共演者らに絡まんで良かったって思うたんやけど…
今後困るやん？
いちいち飲んで、抱きついて、マスコミされたら。
そんで、飲むんは禁止させたっちゅうわけや。」
赤「は？」
紫「ええ加減そのアホヅラで返すんやめろや！！」
青「まぁ、要はあれやね。」
赤黒緑橙青「ヒナ(信ちゃん)だけ、ずるいわ！！」
「なぁ〜、タマァ〜、どうしたんよ〜」
「あはは〜錦戸く〜ん。
揺すられるとあたまがぐわんぐわんします〜」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 213人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
芹生(プロフ) - ゆうき様、コメントありがとうございます。更新お待たせして申し訳ありません。作品出来次第、更新させていただきますね。 (2017年8月2日 7時) (
レス) id: a784c79873 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - 更新、待ってます (2017年7月31日 23時) (レス) id: cd0c82d3f8 (このIDを非表示/違反報告)
芹生(プロフ) - 起死回生様、コメントありがとうございます。応援して下さって本当に嬉しいです。 (2017年4月29日 18時) (レス) id: a784c79873 (このIDを非表示/違反報告)
起死回生 - これからも頑張って書き続けてください！応援してます( ´ ▽ ` ) (2017年4月29日 5時) (レス) id: 213e36fc05 (このIDを非表示/違反報告)
起死回生 - とても面白くって一気読みしました､､､(´；ω；｀) (2017年4月29日 5時) (レス) id: 213e36fc05 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：芹生 | 作成日時：2017年4月10日 8時
