再会 緑 ページ42
結局生駒を見つけられへんままで、
楽屋戻ろってヤスに言われた。
ー再会ー
途中横山くんと信ちゃんに引きずられるように歩くすばるくんを発見。
そんで楽屋の前にはマルに羽交い締めされた亮ちゃんがおって、
色々散らかってる状況に困惑した。
やけどそのワケを聞いて驚いた。
この騒ぎの原因は生駒なんやって。
あいつが俺らを探してるんやて。
それって記憶が戻ったってことやん？
亮ちゃんとマルが警備員に連行されてったって言うてたし、
早く、行ってやらな。
場所は信ちゃんが知っとるらしい。
ぞろぞろと全員揃って廊下を歩く俺らをスタッフは首を傾げて見とったけど、
そんなん気にならへんくらい、気持ちは生駒に向いとった。
生駒がおる部屋は出口のすぐそばの一室らしい。その部屋の前は騒然としとって騒ぎの大きさを感じた。
「今、警察呼んでます‼」
慌てた様子のスタッフ。
…そんなん、呼ぶ必要ないんに。
バタバタと忙しなく動き回るスタッフは俺らを見て驚きの声を上げる。
「なんでこんなとこにいるんですか⁉
ここは僕たちに任せて下さい‼」
「不審者です‼
危険な物を持っているかもしれません‼
離れて下さい‼」
断固として中へ入らせてくれへん。
「不審者ちゃう‼」
イラついた俺はそう言った。
ともすれば、掴みかかりそうな俺を制止したのは亮ちゃん。
「中におる奴、俺らの知り合いやねん。
大丈夫やから、
合わせてくれへん？」
亮ちゃんは、ドアの前に立っとるスタッフにそう言うた。
押し問答の末渋々開けてくれた部屋におったんは、警備員に取り囲まれた生駒。
すぐにでも駆け寄りたい衝動に駆られた。
体を小さくしてパイプ椅子に所在なさげに腰掛けとって、前より痩せたその姿は、今にも消えそうな妙な儚さがあった。
廊下まで聞こえとった警備員の怒号が部屋中に響き渡っとるせいで、
俺らが入ってきたんを生駒はおろか警備員さえ気付いてへん。
俺の方がビクッてなってまうくらいのおっちゃんの気迫にも、当の生駒は反応なくて、
…そっか、耳聞こえへんのかって
そこで生駒の現状を理解する。
ダメ元で掛けた声。
もちろん生駒以外が反応して、何事かと俺らを見る。
「そいつ、知り合いや。」
「そうなんですわ。
すんません、迷惑掛けてもうて。
あとでシバいときますんで。
ほんま、すんません。」
村上くんもすばるくんに続いた。
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芹生(プロフ) - ゆきねぇーさん、いつもコメントありがとうございます。予定していたよりも長くなってしまい、今作で完結は厳しくなってしまいました。すみません。続編もお付き合いいただけるようでしたら、是非ともよろしくお願い致します。 (2018年3月23日 12時) (
レス) id: a784c79873 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねぇー(プロフ) - ジャニーさんの冷たさが、ちょっとツボにはまる。小説だから、感情しだいでは、やさしさにも感じるし。意味を分かるのにおもしろくて。また、楽しみにしています・ (2018年3月22日 0時) (レス) id: 782068d67c (このIDを非表示/違反報告)
芹生(プロフ) - ゆきねぇーさん、いつもコメントありがとうございます。更新が止まってしまい、ご迷惑をお掛け致しました。冷たくされる時はとことん冷たく、その反対に想いが通じ合えば、優しく甘くあたたかく、ヒロインを大切にしたいです。 (2018年3月15日 14時) (レス) id: a784c79873 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきねぇー(プロフ) - ついにきましたねー。みんな、あったかたいです。 (2018年3月14日 20時) (レス) id: 782068d67c (このIDを非表示/違反報告)
芹生(プロフ) - ゆきねぇーさん、返信が遅くなってすみません。このドキドキが自分も大好きです！ (2018年3月3日 13時) (レス) id: a784c79873 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芹生 | 作成日時：2018年1月8日 10時
