約束の場所 ページ34
帰宅、といっても僕に家はないから必然的に彼女の家へ。
彼女もそれが至極当たり前のように一緒に帰ってきた。
一つのベッド。
彼女と肩を寄せ合って布団に入った。
すぐに聞こえてきた彼女の寝息。
僕は眠れず天井を眺める。
願いが叶った僕は、
朝になったら消えてしまうのだろうか。
隣に眠る彼女の手を握った。
…あたたかい。
僕は目を閉じた。
ーーーーーー
モゾッと身を捩り目を開けると彼女と目が合った。
「おはよう。」
「ぉはよ。」
僕はまだ存在していた。
「今日、仕事一緒に行く？」
「ううん。待ってる。」
僕が行くことで何かややこしいことがあっても面倒だ。
…それに、
「ちょっと行くとこがあって。」
「そうなんだ。
これ、鍵、
渡しとくね。」
「ありがとう。」
着々と準備をする彼女。
大人の女性から、男性へと変わっていく。
カチッ
チョーカーを付ける音。
「どう？」
そう言って僕の前でポージングした彼女。
僕のようで、やっぱり僕とは違う。
「素敵だよ。」
玄関先で彼女を見送ると、僕も支度をして外へ出た。
昨夜、居酒屋を出る時に横山さんに耳打ちされていた。
「明日俺オフやねん。
会えるか？」
明日があるかわからない僕は曖昧に笑った。
彼はきっと、待っている。
僕は約束の場所に向かった。
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光婪(プロフ) - 芹生さん» 私も作品作ってますが文を考えるのは大変ですしごちゃごちゃにならないようにするのも大変です！焦らず素敵な作品作って欲しいと思ってます。作者様が迷惑だなんて思う必要はありませんよ！スランプ等は付き物です！お互い頑張りましょう^^* (2017年9月3日 20時) (
レス) id: 9e395ba8f7 (このIDを非表示/違反報告)
芹生(プロフ) - 光婪さん、コメントありがとうございます。更新が遅く、御迷惑をおかけして申し訳ございません。そして応援頂きまして、本当にありがとうございます。これからもお付き合い頂ければ幸いです。 (2017年9月3日 19時) (レス) id: a784c79873 (このIDを非表示/違反報告)
光婪(プロフ) - はじめまして！1から読ませていただいてます！これからの展開にワクワクしながらたまに読み返したりしてます！がんばってください！ (2017年9月3日 13時) (レス) id: 9e395ba8f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芹生 | 作成日時：2017年8月7日 20時
