心付く 橙 ページ11
橙side続き
ベッドに横になってすぐ携帯が鳴った。
廣瀬と表示された画面を見て、慌てて通話ボタンを押す。
「も、もしもし⁉」
「あ、突然すみません。」
耳元で聞こえるハスキーな廣瀬の声。
「んふっ。
もしかして、待ってるって言うたから電話くれたん？」
「はい。
すみません、遅くなってしまって。」
「律儀な人やね。」
「ははっ。」
「信ちゃんと色々話し出来た？」
「ん〜…そう、ですね。」
今日の仕事終わり、廣瀬と会話してからずっと考えてた。
最近感じてたことと、僕の気持ち。
…廣瀬はAに似とる。
まぁ、名前が同じってのもあるけど、
なんやろ…妙に2人がダブって見える時があって、
ありえへんけど、同一人物なんやないかって、そんなことを思ってもうた。
そしたら気付いた。
僕はまだAが、彼女が好きで、
その気持ちを廣瀬への気持ちと重ねてたのかもしれへんって。
10年以上前、僕らがまだデビューする前に一緒にいた彼女。
口数少なくて感情の起伏も少ない彼女やったけど、
…僕は好きやった。
そう、僕は彼女が好き。
今、気が付いた。
廣瀬のおかげで。
年月が経って薄れていたその感情を、廣瀬が思い起こさせた。
廣瀬のことを気になり始めてから、廣瀬やったら男でもなんでもええ、廣瀬が好きなんやからしゃあないやんって思うてた。
男が好きでもええんやって。
でも、違う。
気付いてもうてん。
「なぁ、廣瀬。」
(廣瀬へのこの気持ちは、
恋愛感情やなかった。)
「はい。」
(やって、僕が好きなんは
Aやん。)
「廣瀬が好きや。」
(好きや。
……大切なメンバーとして。)
「ははっ。
なんですか？急に。」
「言いたかってんも〜ん♪」
「丸山さんは、好きな方いらっしゃるんですか？」
「んふっ。廣瀬以外に？」
「ははっ、そうです。」
「おるよ。ずっと大切に思っとる子。」
(廣瀬のおかげで思い起こせた。)
「そうですか。
それってもしかして…
僕に重ねて見てる方ですか？」
「…何？気付いとったん？」
「ははっ、そおゆうのわりと敏感なんですよね。」
「…ごめん。無意識やった。」
声色も変えない廣瀬。
声からその感情を読み取ることは出来へんかった。
「あ、そうでした。
今度のオフなんですけど、
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光婪(プロフ) - 芹生さん» 私も作品作ってますが文を考えるのは大変ですしごちゃごちゃにならないようにするのも大変です！焦らず素敵な作品作って欲しいと思ってます。作者様が迷惑だなんて思う必要はありませんよ！スランプ等は付き物です！お互い頑張りましょう^^* (2017年9月3日 20時) (
レス) id: 9e395ba8f7 (このIDを非表示/違反報告)
芹生(プロフ) - 光婪さん、コメントありがとうございます。更新が遅く、御迷惑をおかけして申し訳ございません。そして応援頂きまして、本当にありがとうございます。これからもお付き合い頂ければ幸いです。 (2017年9月3日 19時) (レス) id: a784c79873 (このIDを非表示/違反報告)
光婪(プロフ) - はじめまして！1から読ませていただいてます！これからの展開にワクワクしながらたまに読み返したりしてます！がんばってください！ (2017年9月3日 13時) (レス) id: 9e395ba8f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芹生 | 作成日時：2017年8月7日 20時
