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社長side
次に会った時の田山君は、祭壇の写真だった。
仕事していた当時と変わらない温和で優しい顔をしていた。
そして葬儀場で久しぶりに会ったAは、
あの頃よりも成長していたが、
それでも、小さく、華奢だった。
呼び掛けた僕の顔を見て、ひどく驚いた顔をしていた彼女。
身も心もボロボロとは正しく読んで字の如く、
今にも倒れてしまいそうだった。
その顔を見て思わず抱きしめると、そのまま気を失ってしまった。
病室で眠る彼女の顔を見て、
両親に成り代わることは出来ないが、勝手ながら僕が出来る限りのサポートをしてあげようと決心した。
僕の言葉に、相変わらずポカンとした顔をしているA。
まぁゆっくり考えてみて、と言うと、
何か言いたそうな顔をしてこちらを見ている。
どう考えても肯定の言葉ではないだろうと見て取れて、
何か言う前に、
さぁ帰った帰った、と社長室から追い出してやった。
仲の良い関西Jr.達。
Aはきっと彼らから良い刺激を受け、
Aもきっと彼らの良い刺激になる。
頑張って欲しい。
関ジャニ∞の紅一点として。
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作者名:芹生 | 作成日時:2017年3月12日 19時