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「……今は俺が腕を組んでるからいいが、近いぞ、お前」
「はっ！」
すかさず一歩後ずさった。不覚……！もう少しで肌が触れるところだった……！
そんな私を見て総統は大笑いである。
「質問に答えてください！」
まあもちろんこんな言葉で彼が笑いを引っ込めるはずもなく相変わらず楽しそうに声を上げて笑っている。
よく社長相手にここまで言えるなと思うかも知れないが休み時間にコンビニにリポD買い占めに行くようなとにかく腰が軽い彼に遠慮するのなんて新卒社員ぐらいだ。
「ん？えーとなんだっけ。噂広めた理由やったっけ」
ひと通り笑い倒してやっと、総統はまだ少し肩を震わせながら、本題に戻ってくれた。はぁはぁという息を整えて一つ二つ咳払いをする。何をそんなに気合い入れることがあるんだ。決め台詞でも言うつもりか。
落ち着いた顔を取り戻した総統は改まってこう告げた。
「────まずは、お前が逃げられないように外堀を固める」
……決め台詞だった。
片目を閉じて妖艶に笑う総統に見据えられて、肩が強張る。
「……まさか、朝言ってたのって本当の本当に本気なんですか」
「さっきからそう言ってるだろ」
彼は時計を見ながらそう言うと、よっこらしょと姿勢を正した。もうすぐ昼休みも終わる時間だ。
「今朝お前に言った通り今日から7日間だ。7日でお前を惚れさせるからな。逃げるんじゃねえぞ」
私に向かって指をさしてそう言うと、総統は同僚の肩を「証人頼んます」と言ってたたき、会議室の方に向かっていく。わざわざ彼女に頼まずとも、その台詞が耳に入っていたらしい周りの数人が既に黄色い歓声をあげていた。
後に残された私たちはぽかんとした表情のまま動かない。あまりにも堂々と言われたもんだから私でさえも文句を言うことすら忘れてしまっていた。
「……あんたよくあんなイケメンに惚れずにいられるね」
……そういう理性をかき乱すような客観的で現実的な意見は言わないでほしい。私はこれから7日間、あの人の攻めに打ち勝たなければならないのだから。
かくして、私と総統の一週間の戦争が始まったのである。
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H2O(プロフ) - スパダリ総統たまらんです…思わずコメントしました失礼しました|ω･) (2018年5月11日 21時) (
レス) id: b0c2c544a7 (このIDを非表示/違反報告)
本田大和(プロフ) - 【鶴が恩着せがましい】の時から大ファンです(＊ﾟ∀ﾟ)ﾉｼ 雛菊様の描く大人っぽい総統も、悪戯っ子な総統も大好きです。更新楽しみにしています(*- -)(*_ _)ペコリ (2017年9月12日 8時) (レス) id: 877adbc8dc (このIDを非表示/違反報告)
雛菊(プロフ) - 恋桜さん» れのんちゃん度々ありがとう！毎回土下座して頭擦りきれないでね……！ (2017年9月10日 22時) (レス) id: 8cd2470719 (このIDを非表示/違反報告)
恋桜(プロフ) - 雛菊ちゃんの書くwrwrの皆さんが本当に好きです…！！！！！！(スライディング土下座) (2017年9月10日 21時) (レス) id: 848286cce8 (このIDを非表示/違反報告)
雛菊(プロフ) - ピポさん» いつもコメントりがとうございます。頑張ります……！ (2017年9月10日 19時) (レス) id: 8cd2470719 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛菊
| 作成日時：2017年9月10日 18時
