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もうやだ！早く帰りたい！！でも進みたくない！！！
総統は守ってくれるどころか私を脅かすし驚いて涙目になる私を見て大笑いする。
こっこいつ私がどんだけ頑張ってると思ってるんだ……！！！
でも実際、場にそぐわない総統の笑い声で幾分か怖さが和らいでいるのも事実なので複雑なところ。
「A足元気をつけろよ。」
「またそんなこと言って足元見たら前から来るオチなんでしょ！その手にはのらな───うぎゃあっ！！」
「隙間あるんだから足掴まれるに決まっとるやろ！なんで、お前、全部引っかかるん……！」
挙句の果てに笑いすぎて呼吸困難になっている。もうそのまま死んでお化け屋敷に就職してしまえ。
「睨むなら涙拭いてからにしたらどうだ。」
「泣いてない！」
「はいはい。」
反論も適当に流して総統は人差し指で私の目元の水滴を拭った。
「まあもうすぐ出口だろう。そろそろ諦めて頼ってきたら───」
私から手を離した総統が話の途中で目を見開いた。
何事かと思ったのも束の間。
肩をぐいっと後ろから掴まれた。
「ふえっ」
そのまま倒れそうになって後ろにある何かに寄りかかった。壁にしては柔らかくて妙に温かみがある。
そして視界の隅に入った。黒い洋服。
あっ…まさかこれって……！
「いやあああ学ランの人おおおお！！！」
上からペイントを施した男の人の顔が覗いた。
もう恐怖で逃げる気力すらなくなってきた。
うう……腰抜けそ───わっ！？
今度は前から手を引かれる。
はい今度は何ですか！！人体模型！？二宮金次郎！？
次なる恐怖をもう体験したくなくて目をつぶった。
先ほど後ろからきた感触が今度は前から感じられる。しかも甘い匂い付き。
知っている。この感覚。
これはもしかしなくても……
「……総統。」
上を見上げると総統と目があった。
「…………行くぞA。」
総統は真顔で私にそう言うと正面に向き直って歩き出した。
私の腕を掴んだ手は肩に回されて下ろされる気配はなかった。
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雛菊(プロフ) - 美桜さん» 通知に気づかず返信が遅れてしまい大変申し訳ありません！2ヶ月以上も前に……（汗）読んで頂きありがとうございます！計算高いトントンはめちゃくちゃ気に入ってるので嬉しいです！ (2017年5月15日 1時) (
レス) id: c858a49007 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - ヤバいヤバいグルさんも超格好良すぎだけど、トンさんの計算高い感じも格好良すぎぃ！ (2017年3月4日 8時) (レス) id: 7a0b0fb690 (このIDを非表示/違反報告)
雛菊(プロフ) - 酒呑童子さん» あああどうもありがとうございますうう！！ (2016年11月28日 13時) (レス) id: 6d4fabdf41 (このIDを非表示/違反報告)
酒呑童子 - お化け屋敷のお話がすごく好きすぎて何回もハイルグルッペンしそうになりました...！これからも頑張ってください！ (2016年11月28日 0時) (レス) id: 31dd048566 (このIDを非表示/違反報告)
雛菊(プロフ) - テル＠コクさん» おおおここにまた我々の忠実な信徒がひとり！ありがたいお言葉です！！がんばります〜〜 (2016年11月27日 9時) (レス) id: 6d4fabdf41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛菊
| 作成日時：2016年8月26日 23時
