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「ああ〜!!勘弁してやマンちゃん……!!!」
「俺オスマン死んだな思ったで。」
「まさか。トントンがAちゃんの前でそんなあからさまなことするはずないやろ。」
「結構トン氏あからさまやったけどな〜!」
「A鈍感やからまだあれでもセーフやろな。」
「鈍感すぎてこっちが被害被るんだよな、可愛いからいいけど。」
「ひとらんそういうこと言うてると今度はお前が刺されんで。」
「マジ?それこそ勘弁してよ。俺あの殺気耐性ないんだけど。」


彼ら2人が去った後の緊張の糸が切れた会議室には平穏な空気が流れていた。

オスマン以外は椅子に皆椅子に座っているが全員が全員、肩を落としてうな垂れていた。ただ1人を除いては。


「いやあ〜久しぶりに面白いもんが見れたな!」

玉座に座る男は心底楽しそうな顔でワインを一口含んだ。


「グルちゃんも煽るのやめてや!見てるこっちヒヤッヒヤやで!」
「今日の敵も甘かったし最近刺激がなかったからな。」
「やっぱ煽るならトントンやな〜いつも冷静な分空気が凍る凍る。」
「まあ正直俺もあの殺気に触れるのは楽しかったりするしな。」
「ゾムまでそんなこと言うたら終わりやて……」
「感謝するぞオスマン。」
「ならなんかご褒美ちょーだい」
「褒美か……では1つだけ言葉を送ろう。」
「賛辞より物が欲しいんやけど。」
「まあ聞け。」


彼は1つ間を置いて言った。




「狙いはトン氏を煽るため、だけに留めておけよ?」
「……何言うてんの?それ以外に何があるん?」



オスマンは変わらぬ柔らかい笑顔を貼り付けて肩を竦めて見せた。




「……そうか。それじゃあ褒美はこのワインだ。存分に飲め。」
「やっためう〜すごいめう〜!」


グルッペンは静かに扉に埋まるコルクを見つめると一言だけ言った。


「蓋があれじゃ今日中に飲み終わらんといかんからな。」

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雛菊(プロフ) - 美桜さん» 通知に気づかず返信が遅れてしまい大変申し訳ありません!2ヶ月以上も前に……(汗)読んで頂きありがとうございます!計算高いトントンはめちゃくちゃ気に入ってるので嬉しいです! (2017年5月15日 1時) (レス) id: c858a49007 (このIDを非表示/違反報告)
美桜 - ヤバいヤバいグルさんも超格好良すぎだけど、トンさんの計算高い感じも格好良すぎぃ! (2017年3月4日 8時) (レス) id: 7a0b0fb690 (このIDを非表示/違反報告)
雛菊(プロフ) - 酒呑童子さん» あああどうもありがとうございますうう!! (2016年11月28日 13時) (レス) id: 6d4fabdf41 (このIDを非表示/違反報告)
酒呑童子 - お化け屋敷のお話がすごく好きすぎて何回もハイルグルッペンしそうになりました...!これからも頑張ってください! (2016年11月28日 0時) (レス) id: 31dd048566 (このIDを非表示/違反報告)
雛菊(プロフ) - テル@コクさん» おおおここにまた我々の忠実な信徒がひとり!ありがたいお言葉です!!がんばります〜〜 (2016年11月27日 9時) (レス) id: 6d4fabdf41 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雛菊 | 作成日時:2016年8月26日 23時

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