【d】ぎすmemoGS【短編番外】

【番外編】好きっていいなよ ページ1

皆さんこんにちは、Aです。
総統にプロポーズだか交際申し込みだかを受けてからはや三ヶ月が経ちました。
私は居候から同棲人にランクアップしてあまり変化なく日常を過ごしています。
で！す！が！
私が想いを募らせているのに反して！
この男今までより態度が雑になりました！！！



「総統どういうことなんですか！」
「んーどしたん？」

こうやって寝室の扉を開けたって私に一瞥もくれずにHoIやりっぱなしだし！

気が立ってる私はすたすたとグルちゃんに近寄った。
回転椅子をぐりんと回してこっちを向かせると少しも驚きもせずめんどくさそーな顔をした。


「……なんやA」
「またそうやってめんどくさそうな顔する……」
「まあ落ち着けや。」
「むぐっ」

咥えていた板チョコを私の口にもねじ込まれた。
こんな数センチの距離に私は心臓ばくばくなのに余裕そうな顔しやがって！
でもチョコ甘くて美味しい。


「総統閣下、最近私への態度雑じゃないですか、」
「気兼ねなく話せる仲と言ってくれ。」
「今までだってそうだったでしょ！」
「ぐるーんぐるーん」
「ちょっと聞いてるの！」

さっさとチョコを飲み込んで本題に入れば回転椅子でぐるぐる回って遊ぶ総統。そんな姿も可愛いと思えてしまうから私はもうつくづくこの男にぞっこんなんだろうな。

にしてもこの人ほんとに私のこと好きなんかな。言う柄ではないけど好きなんて言葉全然言ってくんないし。


「言っただろ花火ん時。」
「えっ」
「声に出てんだよお前。」
「あっあの時は花火の音でほとんど聞こえなかったんだってば！」
「聞いてないお前が悪い〜」
「むー……」

確かにロマンチックで素敵な思い出だけど、こんなことなら花火なくてもよかった。惜しいことした。

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