花より団子より【沖田総悟】

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『…さ…さん…っ沖田さんっ！』




『んっ…。』





Aの俺を呼ぶ心地いい声で目を覚ます。
目を開けば、おはようございます。とニコッと微笑み俺を見下ろすA。




なんていい目覚めなんだろうか。





そんな事を思いながら、キョトンとした顔のAを眺めていると、カチャッという音がした。





土方「…テメェ勤務時間中に堂々とサボりやがってコラ。早く起きねぇと叩っ切るぞ。」







声のする方に目を向けると、顔に青筋を浮かべ、鋭く光る刀を俺に向かって突き出す土方さんの姿があった。





A「ひひ、土方さんっ！刀なんて向けたら危ないですよ！？」





Aは刀を向ける土方さんに焦ったのか、慌てて立ち上がった。





そしてAの膝から転がり畳に打ち付けられる俺の頭。






『あだっ。…ったく、男が嫉妬なんて醜いですぜィ土方さん。』








土方「あ"！？だっ、誰が嫉妬なんかするかよ。適当な事ばっかり言ってると叩っ斬るぞテメェ。羨ましいなんてこれっぽっちも思ってねーからな！つか総悟いい加減仕事をしろ仕事を！！」





そう怒鳴りながらも、あきらかに動揺している土方さん。







土方「…テメェ今日中に始末書の提出できなかったら、今後一切非番はやんねーからな！覚悟しておけよ。」







それだけ言うと土方さんはバタンッと襖を激しく閉めて部屋を出で行った。






非番なんてめったにあるもんじゃねーから、別にいいんですけどねィ。




そう思いながらアイマスクを装着し、眠りに着こうと横になった。

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