#5 ページ5
4限終了のチャイムでハッと目を覚ます。いつのまにか、うとうとしていたらしい。
お弁当を広げていたら、てこてこと如月さんが来て私の前の席に座ったかと思うと、くるりと後ろを向く。
「結局どこ入るか決めたの?」
首を少しコテッと傾け聞いてきた。
首コテ可愛すぎね?
破壊力強いな!
「えぇっと、まだサッカー部と水泳部で迷っていて……」
相手のためだとしても嘘をつくのは辛い。
「そっかぁ!」
まだサッカー部マネになるかわかんないのに如月さんの後ろにはお花がいっぱいあるような幻覚が……。
すっごく喜んでくれてるんだな……。
それにしても感情分かりやすすぎない?
「一緒にお昼食べてもいい?」
「別にいいですけど」
「わあっ、ありがとう!
一緒に食べる人いなくて……。
まだ友達そんなにいないから……」
大丈夫、私ぼっちだから。心のなかでそう返す。さすがに自分でも悲しくなってくる。
「あのさ、今日の朝ね――――――」
如月さんのおかげで人と話すのが苦手な私も少しだけれど、慣れてきた。
ごちそうさまでした、示し合わせたわけでもないのに同時だった。
互いに目をあわせふふっと笑う。
「私ちょっと用事があるから……」
そう言って席をはずす。
坂本先輩に本返してもらわないと……。
本が返ってくるのは嬉しいけど、3-Eに向かう足取りは心なしか重い。
41人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ほふバ - めっちゃhit数減ってますやん…更新お願いしますね。 (2019年1月23日 15時) (レス) id: 9096932e32 (このIDを非表示/違反報告)
しぐ(プロフ) - ゆあ♪さん» うっす (2018年10月4日 21時) (レス) id: 7d4dce28ea (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ♪(プロフ) - あとお前の新しい垢わからんからコメ私のところでもここの返信でもどこでもいいからやっといて (2018年9月15日 19時) (レス) id: 243a7bbe66 (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ♪(プロフ) - 待ってお前偉すぎか。あと1年始まってすぐメネラウスはやばいw (2018年9月15日 18時) (レス) id: 243a7bbe66 (このIDを非表示/違反報告)
きみまろ - 面白〜いです!! (2018年4月5日 0時) (レス) id: 8535c92be4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しぐ(シェゾ) x他1人 | 作者ホームページ:
作成日時:2018年3月10日 17時